JACKSON BROWNE

Live in Edinburgh Usher Hall 3rd,March,2003



3月3日、日本ではひな祭り。
春の訪れをひたすら待つエジンバラ。
アッシャー・ホールにジャクソン・ブラウンはやってきた。
前回スコットランドにやってきてくれたのは1996年7月のグラスゴーだったから、なんと7年ぶりのスコテッィッシュ・ライブの実現となった。
前回のグラスゴーでは音楽の地グラスゴーの人々の陽気で楽しいかけあいがジャクソンの素晴らしい歌声と共に、それは洗練されたクオリティーの高いコンサートだったことを昨日のように思い出していた。
ジャクソンの最近のベスト・ライブにはこのグラスゴー・ライブから4曲も抜粋されているのが事実を物語っている。

hiroko自身はおっ恐ろしいことに、初めてジャクソンブラウンを見たのが、ウエストコースト・サウンドが全ニッポンを魅了していたおおよそ25年ほど前にも遡ってしまう。
当時はデビッド・リンドレーという素晴らしいギターリストやラス・カンケルというhirokoのドラムのお師匠さん的存在の彼がクルーメンバーとして参加していた。
その後ディスコ・アポカリプス発売後のツアーでローズマリー・バトラーの強烈なバックヴォーカルを携えてのコンサートも体験した。
その後はhirokoは一時期ウエストコースト・サウンドから離れてしまった。
学生が終わって、就職、結婚etc....忙しい時期だったからかもしれないが・・・

またふと音楽に戻った。
1996年hirokoはスコットランドにやってきて、クリス君という音楽の友、人生の友を得たのがきっかけで、再びいろんなコンサートに足を運び出したのだ。

あれから7年。
新しいCDの発売後、再び彼はスコットランドに戻ってきた。
さぁ、ウエストコーストの数多くのミュージシャンたち、ブリティッシュ・ロックの王者たち、いろいろいる。
自分がブクブク歳をとっていくのと同様にみんながみんな歳をとっていく。
禿げ上がってしまった人、風船のようにブタってしまった人、真っ白な白髪頭になった人、そして死んでしまった人。
だが、どーだい?このジャクソン・ブラウン。
確かにアップで映っている写真の顔には皺こそあるし、人生の渋みを感じさせる顔にはなっているが、髪型といい、体系といい、ベイビー・フェイスはそのまんまである。
未だに遠くから見れば青年の風貌だ。
それに声。
彼の透き通る力強い声は未だに衰えることなく健在だったのには全く驚いてしまった。

チケットの方は£30と、UKでは比較的お高いお値段だった。
オーディエンスの年齢層は落ち着きの中年層が9割方、それにアッシャー・ホールという素晴らしいホールで全チケットが座席である。
先だってグラスゴーでのティーエイジ・ファンクラブの立ち見onlyでしかもびゅんびゅん飛び上がるというパンクロック並みの思いっきり疲れてしまうコンサートもたまにはいいかもしれないが、やっぱじっくりと音楽を聴きたいものにとっては落ち着きのシート有りコンサートは全く有り難い。

私たちが陣取ったのは3階の一番前。
3階といえどもかなりせり出しているし、かなりの高位置なので、ステージをすべて見渡せるグッドな席だった。

ジャクソンが登場し軽快なSomebodys Babyでオープニングを飾る。
音響は抜群だった。
ジャクソンのマイク通りは澄み切っていて、バックもひずみがない。
今回もグッドなレコーディングが期待できそうだ。

グラスゴーのオーディエンスとはまた一味違うエジンバラのオーディエンス。
だがそこはしっかりスコティッシュである。
曲の合間には誰彼とシャウトしてジャクソンの気を引こうと懸命。
ジャクソンの方もスコットランドが気に入っているらしく、始終観客に向かってお喋りを楽しんでいた。
「次は何だったかなぁ?」とジャクソン自身も観客を挑発し、観客のほうはリクエスト曲をポンポンと浴びせ掛ける。
「プリテンダァー!!!」とアホウな男が叫ぶ。
「うーん。これはいつも最後にやってるから、やってしまうと舞台を下がらないといけないよ・・・」とジャクソン。
ある女性が「リンダ・パローマァ!!」と叫ぶ。
思いがけないリクエストにジャクソンは「へっ?」っと仰け反った。ふぅーん。
「僕は出来るよ、歌えるよ・・・・だけど、バンドが・・・どうだ?」とギターを指差す、彼は出来るさ・・・でもってバンドも半信半疑。
おお!リンダ・パリマなんて何と懐かしい曲だろう!とhiroko自身も仰け反った。
演奏は進行していくと、急にジャクソンがポロポロとギターを爪弾く。
彼は明らかにリンダ・パローマをやりたいのだ。
「どうだい?いい考えだと思うかい?」っでもってリンダ・パローマが始まるというハプニングだった。
もう観客は大喜び。
ジャクソン自身もすごく嬉しそうだった。

新しい曲に混じり懐かしい曲と、1時間の演奏後に20分ほどのインターバルが設けられて、リフレッシュ後に一気に後半への盛り上がりを見せていた。
プリテンダー、ランニング・オン・エンプティーと懐かしのご自慢の曲で大いに盛り上がる。
アンコールはhirokoの大好きなLoadOut Stay。
2度目のアンコールにも快く答えてくれた、少々かすれた声を喉飴で癒しながら、ラストのアンコール、軽快なDOCTOR MY EYESを終えた。
ジャクソン自身もとっても楽しんでいたようだった。
久しぶりのクオリティーの高い素晴らしいコンサートだった。


SET LIST

1.SOMEBODYS BABY
2.THE NIGHT INSIDE ME
4.FOUNTAIN OF SORROW
5.THE BARRICADES OF HEAVEN
6.CASINO NATION
7.ROCK ME ON THE WATER
8.NEVER STOP
9.LINDA PALOMA
10.THESE DAYS
11.THE NAKED RIDE HOME
12.MY STUNNING MYSTERY COMPANION
13.ABOUT MY IMAGINATION
14.IN THE SHAPE OF A HEART
15.FOR TALKING THE TROUBLE
16.LIVES IN THE BALANCE
17.SKY BLUE AND BLACK
18.A CHILD IN THESE HILLS
19.FOR A DANCER
20.THE PRETENDER
21RUNNING ON EMPTY

Encore
22.THE LOAD OUT
23.STAY
24.DOCTOR MY EYES