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CSN&Y Boston
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CSN&Y20022002年3月2日、とうとう待ちに待ったコンサートの日がやってきた。
一昨日にアメリカはボストン入りを果たしたばかりでジェットラグ(時差ぼけ)がドバーっと襲い掛かってくる。
今夜に控えて朝は早く起床し、物価の安いアメリカ(ビールは高かった!)である、主婦としては観光より、お買い物にせっせと精を出す。
午後からはひとまずHOTELに戻って昼寝と洒落込んだ。
休暇の醍醐味だ。ボストンの3月。
アバディーンで寒い寒いと愚痴をこぼし続けている長い冬であるが、ここボストンの寒さは同じ気温であってもその寒さが全く違う。
唇がカラカラカサカサに乾き、ひび割れ、外へ出ると耳が痛ぁーい!現象を引き起こす。
雲がずっしりと重たい絨毯のように広がり太陽や青空の見えないアバディーンのずっしりと落ち込む憂うつな寒さと違ってかなりドライな寒さとは言え、お日様がしっかり出ていて青空がパァーっと広がっている。
気分的には晴れ晴れしているところがいい。この日もこうしたお日様がにこにこ顔を出してドライな冷たい1日だった。
昼寝をかました後は腹ごしらえ。
トーマス・クックの旅行会社から航空券と共にオマケでついてきたハードロック・カフェーのタダのお食事券を携えてハードロックカフェーで巨大なバーガーをほうばる。今夜のコンサートはボストンの中心地からちょいと北のフリートセンターで行われる。
ここはアイスホッケーの地元のチームであるBOSTON BRUINSそしてバスケットボールのCELTICSのインドア・ホームスタジアムである。
地下鉄のグリーン・ラインでノースステーション、そしてこのセンターの1階からはさらに郊外へと導くノースステーションのプラットホームが広がっている。インターネットでの予約だったので、チケットは当日の受け取りとなる。
コンサートの開始2時間前からの引き渡しということで少々早めにコンサート会場に出向き、無事にチケットを入手した。
「おお!この紙切れが242ドルもするんやな!」などと感動する。
実に重たいチケットだ。
会場OPENまでにはまだまだ時間があるので、ここは気分を高揚させるためにPUBに限る。
ボストンという町はアイルランドの植民地のようなものだ。
かなりな数のアイルランド人が移民しているので、当然のことながらアイリッシュPUBをいたるところで見付けることが出来る。
hirokoとクリスはPORTERSという名のアイリッシュPUBへと入り、ギネスを流し込む。
暫く時間を潰していると、続々と(昔はヒッピーしてたんだぞぉー!)とおぼしき長髪、革ジャン、赤いバンダナ族が店になだれ込んでくる。
明らかにCSN&Yのファンである。
今迄は今風のPOPビートがBGMだったのが、誰かが要望したのだろう、ニール・ヤングの曲がかかり出した。
BGMはそれからずっとニール・ヤング一点張りと、何とも嬉しい心配りだった。
コンサートを真近に控えた数十分の一時をギネスとニールのBGM。最高である。どっこいしょと腰を上げて会場へと向かう。
すでに長蛇の列が出来上がっている。
ん?セキュリティーはどんな具合だろ?
UKでは皆目無いに等しい。殆どのコンサートは素通り状態なのだが、ドイツでは厳重なセキュリティーだった・・・
あっ、やってるわ。ボディーチェック!
クリス君は背中に小さなデイバックを背負って中に入る。
hirokoもすんなりと中に入り女性のセキュリティーからコートの上からパンパンパンの簡単なチェックを受けて、いざ!という時、
クリス君がつまかった。
(もう!嘘やろー!・・・・)
セキュリティー曰く、カバンは一切持ち込んではいけない!
二人は目を丸くして「はぁ?」
ちょいと待ったぁ!じゃぁ、クロークルームは?ロッカーは?
と聞くと「そんなもんはない!」と言う。
野外のコンサートやあるまいし、これだけの巨大な会場でクロークルームもロッカーも備わっていないなんて!
UKでは必ずといっていいほどクロークルームや荷物預かり所が備わっている・・・だがここはアメリカだ。
hirokoは俄然腹が立ってセキュリティーのお兄さんに食ってかかる。
「私達は観光客やねん。ホテルは遠いし、どこにコインロッカーがあるなんて知らないんや。どーすればええのか教えて頂戴!」
と声を荒立てると「コインロッカーなんてない!外へ出てどこかの店に預かってもらうとかすればいい」と、冷たい答えだった。
クリス君とhirokoは唖然と立ち尽くす。
一旦入ったゲートを追い出され、とにかくこの憎々しいデイバックをどこかに収納しなければいけない。
クリス君はムカムカ苛立ち、「何てこった!だいたいこんなデイバックを持ってくるなんて!」
「そんなこと知らないじゃんか!今迄何の問題もなかったし、だいたいロッカーや預かり所が備わっているもんやと
思うやん!始めっからわかっていればこんなもん持ってくるはずないやん!」二人は喧嘩を始めたのだが、こんなところで喧嘩をしていても時間が経つだけて解決はしない。
1階へ降りてノースステーションのどこかにコインロッカーは?と探すがない。
地下鉄なんかにもない。
ダンキン・ドーナツ、マグドナルド?預かって貰えるやろか?
窮地に立たされながらも解決策を考える。
「こうなったら捨てるしかないな!パスポート、カメラ、ガイドブック、地図、財布・・・とにかく中身を全てポケットに収納して・・・バッグは捨てるしかないじゃないか!」
「そーやなぁ。慣れ親しんだバッグと言えども、242ドルも出したコンサートとバッグとどっちが大事や?バッグはまた買えるけど
コンサートはもう買えないもんなぁ。」
捨てるしかないか・・・・と半ば諦めていたが、ふと閃いた。
「ねぇ、さっきのアイリッシュPUBに泣きすがる!ってぇーのはどう?アイリッシュだもん、きっと親切だと思うよ」
半信半疑で二人は走り出した。
さきほどのアイリッシュPUBへ駆け込んだ。
土曜日の晩である、満員でギューギュー詰めではあったが、バーテンのお兄さんに事情を説明すると「OH!何てこった!いいよ。
僕の名前はブライアン、2時まで店は開いているから事務所に置いておいてあげるよ」
彼の回りには後光がさしていた。
二人はフゥーと大きくため息をつきながら、「捨てる神ありゃぁ拾う神あり」やっぱアイリッシュってフレンドリーだなぁ。と実感した。
「もうこれからはどんなコンサートにもバッグはなしだ!」とクリス君。
しかし、バッグと言ってもパンパンに膨れ上がった嵩だかいものではない。
女性は何がしのバッグやショルダーバッグを下げている。クリス君より大きなバッグもある。
だが、女性にはストップがかからない。全く不公平なお話ではないか。
確かに昨年9月のテロでセキュリティーがえらく過敏になったのはわかるが、女性のバッグはよくて男性のバッグはいかんという
のはけしからん。とクリス君が機嫌が悪い。
hirokoは「どうどうどう!」となだめる。これから素晴らしいコンサートなんやで、忘れよ忘れよ!
コンサートが終わったらギネスをたらふく飲んであのブライアン君にたんまりチップをあげたらいい。
二人は再び会場のセキュリティーに戻った。
いまいましいあのセキュリティーのお兄さんが手招きして長い列に並び戻ることも無しに今度はすんなりと中に入ることが出来た
バッグのその後の処理について何一つ聞いてもこなかった。
中指をおっ立てたい心境だったがここはアメリカ、UKとは違う。
中指立てて再び外にほっぽり出されてはもともこもない。
ここは我慢我慢。
ツアーグッズの出店でT−シャツを購入する。
一番安いものでも32ドル。
ここまで来てケチることもないので、2枚をゲットした。
さぁて、うちらのシートはどんなもやろと期待しながらインドアスタジアム内へと足を進める。
すんごいなぁ。やっぱアメリカやなぁ。巨大な会場だった。
全てがSittingのコンサートである。
まるで日本のコンサートみたいだ。
私達の席はゴールドシート、特等席である。
しかしそのシートはずらーっと並んだパイプ椅子で金色の椅子ではなかった。(当たり前やろ!)
最初チケットを予約して座席表で確かめた時にはAの前から8番目で3と4ということだったので、てっきり一番左端から数えるものだと思っていた。
ところが案内された席は中央から3、4番目ということでもっともっと中央に近い位置に陣取っていた。
新たなる感動である。
この位置からなら首を殆ど90度に曲げなくても済む。
おおよそ30度あたりで全体を把握出来る。しかも前から8番目とかなり近い位置である。
ステージにはパームツリーが施され、照明も淡いピンク系で照らされていた。チケットでは7時半の始まり。
前座バンドはない。インターバルが入るのでおおよそ長い時で3時間、短くても2時間半ほどのコンサートである。
実際に始まるのは8時半あたりだろうとノンビリ構えていた。
おっ、ラリーがギターの調整をやっている!
お客もまだまだ入場途中という状態の7時45分。
ライトが消えた!えっ?もう始まるのぉー?
途端にステージにナッシュ、スティルス、ニール、そしてクロスビーが次々に登場した。
今迄の位置とは違うぞ!今迄ならクロスビーは左端でナッシュ、スティルス、そしてニールだったと思う。
ニールが僅かでも近いということは嬉しい。割れんばかりの拍手と歓声が沸き上がる。
オープニングは御存知の「Carry On」!
シートなんか何のために設けているんや?勿論一斉にみんなは立ち上がり手拍子で乗りまくる。
(今、目の前にはクロスビーとスティルスとナッシュとヤングがいる。しかもキャリー・オンを歌っている!
マジかえ?嘘ちゃうのん?)
自分の目が信じられない。でも4人が!今!キャリー・オンを歌っている。
何と素晴らしいことなんだ!
このときばかりは今自分が録音マイクを身につけているという現実が耐え難いことだった。
マイクが忌々しい。
こんなもんがなかったら、hirokoは椅子に上がって踊り狂うところである。ナッシュは黒のシャツに黒のジーンズ、裸足である。
スティルスはブルーの竹をあしらったアロハシャツに白のズボン、ニールはやっぱりハットをかぶり深い緑のシャツに黒のジーンズ(やっぱ一番格好いい)ひときわ大きなクロスビーは赤いシャツにジーンズといういでたちだった。
はるばるスコットランドから長いフライトを経て大出費をしてまでここまでやってきた甲斐は充分あった。
感無量のオープニングだ。2曲目のMinitary Madness、ナッシュが張り切る。
3曲目、出ました!ニールの「Going Home!」。昨年のユーロツアーで初めて披露された晩、すっかりお気に入りになった曲である。
クレイジー・ホースでの昨年のバージョンよりかなりテンポを落としている。
しかし、コーラス部分はさすが、CSN&Yである。
ばっちりと決まっている。パワー的には落ちるけど、こっちのバージョンもなかなかいいもんだ。
4曲目に「Wooden Ships」スティルスの声がハスキーさを増している。
5曲目は新曲で「Feed The People」4人のハーモニーが冴え渡る。
6曲目はニールのnewsソング、「You're My Girl」うーん。ニールらしくない曲だな。ってな印象だったが、聞いているうちに横揺れが生じ、やっぱいい曲だよなぁ。と思った。
クリス君は横で「クラーップ」としかめづらをしていたが・・・・
ここにきてやっぱりアメリカにも馬鹿女はいることを確認する。
前に陣取る2人の女がぺちゃくちゃとお喋りを開始する。
全然コンサートとは関係の無いオツム同様の中身のない世間話を始めるではないか!そんな話はコンサートが終わって外で
やればいいのである。
彼女の着ているフード付きのジャケットのフードを後ろからガバっとかぶせてやろうか、そうすれば静かになるやろか?
おまけにビールを片手に飲みまくるわ、喋るわ。
ほらほらそうやってビールを飲むから「おしっこ」が近くなるんやで!
始終この馬鹿女達はおしっこに行くたび、ビールを買い求めに行くたび隣人に通路を開けるように求める。
お喋りやビールを飲むだけなら外へ出てPUBにいけばいいのだ。
わざわざ242ドルも払って特等席でおしゃべりとおしっこ。馬鹿としか言いようが無い。
7曲目はナッシュで「Iused be a King」でピアノに向かった。このあたりで総立ちの観客がボチボチと座りはじめた。
8曲目は「Southern man」再び観客は総立ちとなる。ニールとスティルスのギターが炸裂し、ここにクロスビーも負けてられまへん!と加わる。3人が右端で狂いまくる。どんどんクライマックスに達してくる。
首は右方向に釘付けなのだが、はれぇ?一人足りねぇなぁ・・・ナッシュや、ナッシュはどこにいるんや?
とふと左側に目をやるとナッシュはピョンピョンと飛び跳ねていた。
元気なおっちゃんや!
しかし彼って始終ピースサインを示したり、コーラスが決まった時に見せるガッツポーズといい、彼の動きといい、観客を
静かにさせようと手を平行に持っていって制するポーズをとったり、裸足だったり・・・こいつがキザなんだよな。
もともと彼はイングランド出身な訳でイギリス紳士を売り物にしながらアメリカで生きているのである。
だからこの売り物としてのイギリス人は本場のイギリスではそれがえげつなく滑稽に映って当然だろう。
万が一、このコンサートをすっぽりグラスゴーなんかにもってきたら、さぁ大変である。
イングランドとスコットランドの歴史を知っている方ならお分かりだろうが、スコットランドではイングリッシュに対しての
根強い嫌悪感を持ち続けているわけで、まぁだからといってイングリッシュのバンドがスコットランドに来て野次の総攻撃をうけることはないのだが、このナッシュではいかん。
キザ過ぎる。おまけに裸足だ!
きっとグラスウィジャン達はこう叫ぶに決まっている。
「ナァーッシュゥー、靴を履けぇー!靴下履けぇー!金がないんやったらわしが買うたる!」
ってな野次は絶対だ。
観客を制しようものなら、「F」が飛び、ガッツポーズをつけるなら「F」が飛ぶ。
ピョンピョン飛び跳ねているだけなら、「ナァーッシュゥー、ギターを弾けぇー!FFF」となる。
「CSN&Y」のグラスゴー公演・・・・実現はないだろう。
ふとそんなことを思いながらピョンピョン飛ぶはねているナッシュを見ながら想像してみた。
9曲目でニールがステージを降りる。
「Southern Cross」かぁ。なるほどねぇ。
おおよそ10年前に大阪で見たCSNのサザンクロスは最高だった。
今夜は時の長さを物語ていた。少し寂しいがかなりパワーが落ちている。
10曲目、おお!出ましたね!クロスビー!「Almost Cut My Hair」。
一際大きな歓声が沸き起こる。彼の太く長い声がスタジアムを被い尽くす。
声は一頃に比べるとパワーすら落ちはしていたがやっぱ素晴らしいものだった。
「Almost Cut My Hair」の終了後、スティルスが自分の頭を大観衆の前にさらけ出した。
円形に大きくハゲあがった頭を見せる。
かつては4人の中で一番のハンサムだった彼も今では巨大な身体と素晴らしい円形ハゲ。
観客の大爆笑をさそう。
11曲目ニールが再びステージにあがる。「Cinnamon Girl」だ。
しかしニールのパワーは全く驚く。あとの3人ははっきり言うと明らかに衰えている。
だが、ニールは衰えるどころか逆である。
ますますパワーをつけている感じだ。
コンサート会場には勿論4人それぞれのファンがいるのであるが、圧倒的にやっぱりニール・ファンが多い。
ニールの曲になるたびに席を立つ。という現象だった。開始から70分ほどで1STセット、第一幕が閉じられた。
約15分程のインターバル。
クリス君はトイレに出掛けた。hirokoはそのまま席に残って第一幕の信じられない余韻に浸っていた。
第二幕が始まった。
アコースティックのセットである。
12曲目「Helplessly hoping」で4人の素晴らしいハモーニーに包まれる。
ナッシュの「Our house」ニールの「Old Man」では、ラリーがバンジョーで参加していた。
クロスビーの「Carry me」と続く。
16曲目にはクロスビーとナッシュの「Guinnevere」で一際幻想的なハーモニーの醍醐味が広がる。
さすがの馬鹿女もこのときばかりは静かになっていた。
アコースティックのセットではそれぞれがご自慢の曲を披露する。
17曲目にニールの「Harvest Moon」続いてスティルスご自慢のブルース「Old man trouble」でしっとりと
力強く歌い上げていた。
19曲目「Half Your Angels」ナッシュが電子ピアノに向かって「9月11日」にこの世を去った人々に捧げる歌だと紹介する。
20曲目、待ってました!「Suite Judy Blue Eyes」またしても総立ち。
拍手と歓声で盛り上がって第二幕が終了した。
あっというまである。
さて、このあとしっかりインターバルが入ると思っていた。
勿論、ステージには数人の黒子がセッティングをしていたのいだが、4人がステージを退くということがなかった。
あれぇ?インターバルがない?ふとスクリーンに映し出されているのは7TH INNING STRETCHでアメリカンフットボールの何やらの歌が流れている。
特に今シーズンはこのボストンを地元とするニューイングランド・PATRIOTが優勝したとあって、えっ?ひょっとしてこいつはボストンだけの映像や歌なんだろうか?と一瞬訳がわからなくなって、ウォークマンのスイッチを切り、新しいメディアを取り替えるタイミングを逃してしまった。すぐさま第三幕が開始されてしまった。
21曲目9月11日のテロに巻き込まれた飛行機の乗客で第3の大被害になるところを防止した勇敢な乗客の為に作った
ニールの新曲「Let's Roll」が力強く演奏された。
22曲目の「Long time gone」が終わりすかさずウォークマンをSTOPさせ、メディアを切り替えようとした。
23曲目はニールの新曲で「Two old friends」だというのに、間に合わなかった。最初の何分かを録り逃がしてしまった。
ああ!悔しい!しっとりと聞かせる曲だっただけに惜しまれる。
24曲目「Wood Stock」で、もうスティルスの声は限界だった。
25曲目またしてもニールの「Rockin'in the free world」でフィナーレを迎える。
ニールのパワーはまだまだ有り余っていた。
延々とギターソロが続いた後、エンディングもなかなか終えそうにない。ナッシュは飛び疲れる。何とかエンディングを促がそうとしているのだが、ニールは完璧に自分の世界にはまり込んでいた。
とうとうギターを床に置いた。ああ、またお遊びが始まるんやないか・・・・
雰囲気的にそのまま「Like A Hurricane」に行ってしまいそうな乗りだった。
だが、ようやく納得したようでエンディング。
すさまじいギターだった。ニールは衰えを知らない巨人だ。
バックのメンバーと共に4人は中央で大きく両手をあげて大観衆に答える。
長く待たされることもなくアンコールが始まった。
The Byrdsの曲「Eight Miles high」そしてニールの「Long may you run」でしっとりと感無量のコンサートは幕を閉じた。
言うまでもなくhirokoは放心状態で、しばらく会場内に残った余韻に酔いしれていた。
4人のステージを見たのである。
はるか25年も前にとりこになって、4人揃ってのステージを見ることが出来るなんて全く思いもよらなかったのだ。
今、現実にコンサートを見た。
これは凄いことなんだ。何てあたしは幸せなんやろう。
いつものことながら叫びたくなる。
「もう死んでもええ!」
翌日の地元の新聞、ボストン・グローブには写真とともにレビューが記載されていた。
まぁ2年前のコンサートに比べると、やはりパワーは落ちると指摘されていた。
だがあの歳でこれだけの内容のコンサートを出来るバンドがどれくらいあるんだろうか?
まずないだろう。
ハイパーラスト(ニール・ヤングのファンの有名なホームぺージ)にもファン達のレビューが続々とアップデイトされている。
そのなかでも面白かったのは「僕の後ろのおっさんがどうやらCSNのファンらしいんだが、横のおっさんにあの帽子をかぶっているのは誰や?」と聞いていたそうだ。
ニールを知らずしてCSN&Yのコンサートに来ているとは・・・いかにもアメリカらしいなぁ。と笑いが起こる。後ろ髪を引かれる思いで会場をあとにした。
バッグを預けた親切なアイリッシュPUBへと戻り10ドルのチップをはずんだ。
再び超満員のpubでギネスを流し込みながらコンサートの一部始終を思い起こして感動に浸る二人だった。
セットリストは以下のとおり
First Set
1.Carry On/Questions
2.Military Madness
3.Goin' Home [currently unreleased Neil song]
4.Wooden Ships
5.Feed The People
6.You're My Girl [Neil song new this tour]
7.I Used To Be A King
8.Southern Man
9.Southern Cross
10.Almost Cut My Hair
11.Cinnamon Girl
Second Set
12.Helplessly Hoping
13.Our House
14.Old Man
15.Carry Me
16.Guinnevere
17.Harvest Moon
18.Old Man Trouble
19.Half Your Angels
20.Suite: Judy Blue Eyes
[7th Inning Stretch]
21.Let's Roll [currently unreleased Neil song]
22.Long Time Gone
23.Two Old Friends [Neil song new this tour]
24.Woodstock
25.Rockin' In The Free World
Encore
26.Eight Miles High
27.Long May You Run