Greendale
Movie レビュー



ニールヤングの映画「GREENDALE」が今日から1週間限りで、公開される。
何でも7:30のショーイングには本人の舞台挨拶もあるとかないとかの噂が流れてはいたが、こちとらは今夜は第4夜目のオールマン・ブラザーズのライブを控えているため、この時間は断念した。
その代わり、公開初日の朝一番の上映をキャッチしようと、11時半始まりのサンシャイン・シネマへと向かう。
ダウンタウンにあるこの劇場、うーん。インディペンデント・ムービーを主に上映しているのだろう、かなりさびれている。
こんなところにマジでニールが来るんかいな?と思いながら、開場を待つ。
チケット売り場で並んでいると、ジョージがにゅーっと顔を出した。
「やっぱ、来たんだ!」
そのうちに日本人のきよしさんも顔を出した。公開初日の初上演なのだからさぞかしファンがどっと・・・???
嘘みたいにガラガラだ。
クリス&hiroko、そしてジョージときよしさん、外に6名程の観客である。
総勢10名程でまるで貸し切り状態の快適な状況下だった。
多分7時半の上演には結構すごい動員があるとは思うのだが・・・
とにかく4人共揃って今夜はオールマン観戦に向かうのでこの朝一番が一番都合がいいのである。
料金は10ドル25セント。
中に入ると、Greendaleの絵葉書が無造作にどっさり置かれていた。
hirokoはここぞとばかりにごそっと鞄に詰め込んだ。
座席は指定も何もない。
好きなところへ勝手にどうぞ!スタイルだ。
しっかりと真ん中の真ん中あたりを4人がずらりと陣取った。

オープンニングはあの見慣れに見慣れたGreendaleのモノクロの地図が広がり、静かに静かに始まった。
Fallin From Aboveでまず最初に登場するのはラリー扮するじいちゃんではなく、ほんまもののじいちゃんだ。
ほんまもののじいちゃんとはスライド・ギターリストとして有名なあのベン・キースである。
ニールの名盤ハーヴェストでも彼のプレイは光っている。
ラリーはラリーでよかったが、クリス君の言葉を借りると、あのステージのショーの中で一番下手な役者ということだが、この映画に出てくるじいちゃんはもうちいと渋い。
映画でも口パクでずっといくとは思わなかった。
しかしこのニールの歌とじいちゃんの口パクが実にピッタンコにしっくりはまっていて、まるでニールの声がじいちゃんの声そのものになっている。
隣にはステージでも活躍していたJED。そおしてサン・グリーンが登場する。
ステージでは見ることがなかったGREENDALEの風景が細かく描き出されている。
1曲目が終わると、再びGREENDALEの地図が大きく映し出され、DOUBLE Eの家のある場所を示し出す。
Green一家の歴史が歌われる。
サン・グリーンはやはり二階の部屋のベッドの上に転がって、TVを見ながらレポートを書いているところだ。
ステージで捕らえた芝居にここで、細かいサン・グリーンの部屋の中の様子が映し出されている。
Devi's Sidewalk、赤いジャケットに赤い靴・・・出てきたデビル。
キャプテンジョンと若者達とのやりとりもステージでのお芝居と同じである。
Leave The Driving、Jedがカーマイケルに呼び止められ、発砲してしまうシーンはステージのお芝居とは違ってここはもうちょいとリアル感がある。
カーマイケルのお葬式、残されたレノア、友達。
ここで、「ヘイ!ミスター・ラスベガス!」のところで、ニール自身がニールヤングとして出てくる。
カーマイケルとレノアのバケーション、二人は冗談を言い合いじゃれていた其の時、ニールが恥ずかしそうに車から出てきて
二人に手を振る。
二人の一番の思い出の中にニールがこそっと出てくるところなんぞは粋である。

さて、Banditではステージではニールのソロの弾き語りでお芝居は中休みだった。
モノクロの世界で、ソロの素晴らしさと観客それぞれの想像力を膨らませてくれる唯一の作品だ。
2003年のソロ体験をされてない方々にとってはここで、ソロの素晴らしさの1部を堪能出来ることになる。
ステージでは何もお芝居もなく、スクリーンにも何も映し出されはしなかったが、ようやくここで、Earl Greenのモーテルでの出来事が詳細に映し出されている。
ベッドにどっかと腰を下ろし、TVをつけたままでノートパソコンを開く。
絵が売れず失望のどん底のシーンである。
レノアに電話をかけ、彼女から慰められ、ダブルEの家に電話をかけ、ペギー扮するEdithから「いつかきっと探しているものは見つかるわ!」と慰められる。
いつもはつらつとして元気なEdithのこのときの失意の中の慰めが心にじぃーっと広がって行く。
始めてペギーが結構素晴らしい女優だなぁ。と感心した。
他の場面ではそうではなかったが、このBanditのこの場面のペギーは素晴らしい。
ましてやこのコンセプトアルバムGreendaleの中で唯一独立したこの曲は、これからもGreendaleを離れても歌い続けられるだろうと予想され、ファンたちの中で一番人気の曲でもある。
昨年春にソロのライブを見た時、思い描いたそのままの光景にhiroko自身が腰が抜けそうなくらい驚いた。
結構いい感してるわさ!

Granpa's InterviewやBringin’...ではほぼステージと同じ演出がなされ、クライマックスへと飛び込んでいく。
パワーコーポレーションでのサン・グリーンの抗議、ジョンリーのバーでのアール・ブラウンとの出会い。
そして最後のフィナーレ、Be The Rainを迎える。
ヴァンに乗り込んでアラスカへ向かうサンとアース。
様々な汚染がアースの身体を虫食んで行く。
フィナーレの名曲、Be The Rainが繰り返される。

2003年の春にストックホルム公演を皮切りにスタートしたGreendaleのソロツアー。
ここではソロの弾き語りでモノクロのグリーンデール物語がニールの語りと楽曲によって語られ歌われた。
そこで得た各自の想像のイメージがヨーロピアンツアー終了後に、今度はUS、そしてニッポン、オーストラリア・ツアーとなってモノクロの世界から一気に色付のましてやお芝居付きのショーに変わった。
物語はお芝居と、歌と、そして語りとで大きくGreendale物語を色付けして行く。
ステージ上のお芝居に付随してスクリーンにはこの元の映画がチラチラと映し出されている。
ニールってマジでビジネスマンやなぁ・・・こうやっていつも小出しにするんだな。
ステージ上に映し出されるチラホラ映像では約40%あたりなんだから、結局、この元映画を見て100%グレーデール物語を網羅できますよってな具合である。
hirokoが個人的にちょいと理解できなかった部分もこの映画でああ、なぁーるほど!で納得した。
野原に大きく描かれた「NO WAR!」のサインもサン・グリーンがせっせと干し草をかき集めて、彼女自身の手によって作られたものだったんだ。ということを知って嬉しくなった。

Greedaleのセカンド・エディションをゲットし、戻ってきてからおまけのDVDを挿入する。
メイキング・オブ・・・である。
これがよぉーく出来ている。
この映画のサントラの収録風景である。
ニール&クレイジーホースはスクリーンを目の前にサントラを収録している。
このなかでBanditのあと、ドラムのラルフのリズムのテンポについてニールは厳しく注意を促している。
ちょいとしたリズムのハヤリも見逃すことのない真剣な取り組みかたにhirokoは昔同じドラムを叩くものとして、ピンと張り詰めた気分にさせられた。
ニールのショーツ姿も見れるぞ。
サングリーンの収録ではニールが踊りながらメガホンを前後左右に振り回している。なかなかの見物である。

Greendaleツアーは終わりを告げた。
ニールは2ケ月の休暇に入るらしいが・・・
約1年に渡ってのGreedale物語。
ツアーこそ終わっても私達はこの物語を心の片隅にいつまでも置いていようではないか!

「Little Love And Afection」