

KEVIN AYERS
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1966年中頃イングランドの南カンタベリー地方でサイケデリックな天才ミュージシャン3人がバンドを結成した。
バンド名は「ソフト・マシーン」。
ロバート・ワイアット、デヴィッド・アレン、そしてこのケビン・エアーズだ。
このソフト・マシーンを母体としてカンタベリー地方に数々のミュージシャンが誕生を迎えることになる。
所謂カンタベリー・ミュージックと呼ばれるものである。
当時の最先端をいく高度な音楽性と色彩食豊かな感受性がミックスされ、ジャズ、ブルース、ポップ、プロイグレッシブロック、様様な要素が微妙に入り組んだ高度なものである。
hirokoにとっては少々複雑で難しい感もあり、カンタベリー系とのとっかかりはすごく遅かった。
ソフト・マシーンを元祖として枝分かれ、代々と引き継がれていくなかで、最後の方にあたるMike Oldfieldの「Tubular Bells」(エクソシストのメロディーで一躍脚光を浴びた)、スパイロジャイラあたりをかじった程度の乏しい知識しかない。
クリス君がその道のスペシャリストでこのカンタベリー系のLPを殆ど制覇していた関係でhirokoも時折我が家のプレイヤーからその音を耳に注入させる機会が多くなった。
さて、ケビン・エアーズ。
ケント州の州都カンタベリーの北の出身。
ロック、R&B、ジャズ、文学などに興味を持ち、繊細でサイケデリック的なカリスマ性を持ち合わせている。
ソフト・マシーンを結成し、一世風靡。
ジミヘンの前座バンドとしてアメリカを回るが、このツアーで精神を消耗しきった彼はギターを売り払ってひとたび
イビータ島へと若くして隠居してしまう。
以前にもマジョルカ島やアフリカを放浪しており彼の放浪癖はその後続くことになる。
音楽を愛しながらも、平穏な独自の生活を維持するために第一線から退いてしまう。
彼が今現在どうしているか、なかなか情報をキャッチするのが難しいかなりなカリスマ性を持っている。
とにかく暖かい太陽があふれている国がお好みのようで、レイジーなミュージシャンのダントツをいっている。
サイケデリィックなヒッピー生活の中でも、お金が無くなると詩を書いたり、街でバスカーをやったり、かと思えば、レストランでシェフとして働いてみたり・・・・彼にとっては最低限食べていけるだけのお金があればOKという未だにヒッピーを地でいくような自由気ままを追求した生活を続けているわけで、かといって音楽を忘れたわけでもなく、年に何度かはお金を稼ぐために気ままなツアーを行っている。
だが、決してあくせくとは働かない。
それが天才ケビンなのだ。
6月11日
今年彼が発表したUKツアーは全部で7個所。
多分今年はこれで終わりなのかもしれない。
そんな数少ないチャンスをクリス君が見逃すはずもない。
ニューキャッスルまではエジンバラから1時間半ということもあって、早速チケットを購入し、いそいそとやってきた。
オペラハウス?と思いきや、オペラハウスの地下の役100名収容の小さなBarが会場だった。
テーブルと椅子が並べられ、飲食をしながらリラックスできるアットホームなライブである。
席は早い者勝ちだったので、そそくさと前方のテーブルを抑え、ビールを飲みながら開始を待った。
驚くことがオーディエンスの年齢層。
hirokoとクリスが一番若い部類に属している。
だが、年上の人たちはどれも昔のヒッピーの名残を残していて面白いものがあった。
8時半を過ぎ、ショーはスタートした。
彼の若かりし頃の映像を幾度か目にしたことはあった。
その可愛いルックスからは想像もつかないような低音の声がとにかく印象的だったのだが、何十年が過ぎ去り、58歳となった彼の低音は未だに健在。
最初にステージに現れた時、うわぁ!ロバートプラントが長年の沈黙を破ってステージに現れた時と同様な年月の皺が顔中に刻み込まれていた。
だが、髪の毛やファッションは若かりし頃のまんま、この最新テクノロジーの時代にバンドの機材もボロボロ。
世間がどう思おうが、金がなくてもOK!
全くヒッピー時代のまんまの飾り気の全くない姿勢に感動を覚えてしまった。
若い頃の可愛い面影が彼がにこりと笑うたびに現れ出てくる。
オーディエンスとのやりとりも実に自然体。
つい先だって、見てきたニールヤングの完璧なハードワーカーのミュージシャンとこのレイジー極まりないケビンとのステージ。
あまりにも違いすぎる。
だが、奏でる音楽はどちらも素晴らしい。
音を愛するものの奏でるライブほど、楽しいものはない。
Set Listは以下のとおり・・・
1.FEELING THIS WAY
2.TOO OLD TO DIE YOUNG
3.MR COOL
4.WHEN YOUR PARENTS GO TO SLEEP
5.THERE GOES JOHNNY
6.LADY RACHEL
7.SUPER SALESMAN
8.SEE YOU LATER/
DIDN'T FEEL LONELY TILL I THOUGHT OF YOU
9.EVERYBODYS SOMETIME AND SOME PEOPLES ALL THE THE TIME BLUES
10.STAR
11.WHATEVERSHEBRINGSWESING
12.SHOUTING IN A BUCKET BLUES
13.MAY I?
14.STRANGER IN BLUE SUEDE SHOES
15.I DON'T DEPEND ON YOU
16.TEDDY BEARS PICNIC
17THANK YOU VERY MUCH