TEENAGE FANCLUB
28,May 2005 Perth City Hall



Teenage Fanclubのメンバーも早40代を迎えようとしている。
スコットランドはグラスゴー出身の息の長いバンドである。華やかさこそないが、本当に音楽を愛するメンバーで成り立つバンドだ。。
音楽のメッカUKでも西海岸の持つ音楽性はアメリカのウエスト・コースト・サウンドにとても似通っている。
バーズなどの影響の強いメロウとハーモニー・サウンドが特徴である。
このTeenage Fan Clubもその1つ。
その昔はNeilYoungのグラスゴー・ライブでの前座バンドとして活躍したこともあるし、かの有名なNirvanaの前座としてカート・コベインがこのバンドは最高だと褒めたたえたことすらある。
それほどのバンドなのだが日本でもかなりなファンを持ってはいるが、どうもその知名度にはイマイチという感がしないでもない。
だが、ここスコットランドでは話が違う。
Teenage Fanclubはhirokoのスコットランドで一番気に入っているバンドである。
今年のサマー・ソニックでも出演が決まっている。

さて、5月28日。
当日はスコットランドのフットボールカップでセルティックが優勝を果たした。
メンバーはグラスゴー出身のセルティックの大ファンでもある。
当然のことながら、当日のメンバーたちは乗りに乗っていた。
おりしも新しいアルバム「ManMade」を発表したばかりのいわば、プロモーションのライブである。
前回のアルバムが不評だったことで、今回はプロモーターを変えての自信作。
アメリカはワシントンで録音したという。
ビートルズ・サウンド的なNewアルバムを引っさげて、ツアーが始まった。
クリスとhirokoがこのツアーを知ったのがちょいと遅れたので、気が付いた時にはグラスゴ−もエジンバラも売り切れとなっていた。
アバディーンまで出向くか?とアバディーンのレモンツリーにも問い合わせたが、驚くことにこちらも売り切れ。
残るはPerth。
パース・・・???
だいたいスコットランドに」来る大物ミュージシャンは音楽の町グラスゴーでライブを開く。
観客がシビアでいてノリが実に素晴らしいからである。
その次がエジンバラとなる。
その2つを外すとなかなかないものだ。
たまにアバディーンと言うこともある。
だが、間違ってもパースなどという土地でライブをするなんて未だなかったものだ。
だいたいパースに音響設備の整ったコンサートホールがあるはずもない。
嘘だろ?どーしてパースなんぞで?
パースCity Hall。行ったことないぞぉー。
だが、他が全て売り切れなんだから・・・とCityHallへ電話を入れる。
まだチケットはあまっているというではないか!
さすがだ!パース。
前回、グラスゴーのバロウランドでフロントロウ・ジャンパー(前列でぴょんぴょん飛んでいる)たちで酷く疲れたことを思い出す。
もうhirokoもクリスも前列でぴょんぴょん出来る年代ではなくなっている。
2階の張り出したシート席があるとのことで、シート席をゲットした。
どんな会場か知る由もないが、とにかくチケットはゲットできたのだから・・・で早速メガ・バスをブッキング。
さらに宿も・・・どーしたことか宿がなかなかない!!
パースで何か催しがあるんかいな?
まさかこのTeenageのライブに詰め掛ける人出でもって地小さなパースの田舎町の宿が満杯ということなのか?
???ん??そーか、月曜日がバンクホリデイなもんで3連休なのか・・・
WEBを探しまくってようやく1軒のB&Bを確保。
5月28日のパースへの小旅行を楽しみにしていた。



パースに地着後、取り急ぎ会場であるCity Hallへ。
パースではフェスティバスが開催中だった。

まぁUKのライブはセキュリティーでは嘘のように警備があってないようなもの。
カメラ、録音機、なんでもこいだ。おまけに今夜は3連休の始まり日。
会場内はビール持込OK。
もう田舎の公民館ライブハウスという感じだ。
ここパースなんぞはこんな大掛かりなRockコンサートは年に何度も訪れはしないだろう、警備の人達もあまり慣れた様子はなかった。
会場とはいっても体育館そのものといった感じで音がかなり回るだろうと録音のクオリティーは断念せざるを得なかった



8時スタートで前座バンドのレイズン・ケーンが4演奏を始める。
タイトなリズムセクションだったが、このUKじゃぁスタンダードで、人気が出るまでにはかなり趣向が必要だろうなぁという感じだった。
前座が2つもとは知らなかった。
次に出てきたのがラッキー・ルーク。
女性のヴォーカルでフィドルありのケルティック系かな?と思いきや、そのサウンドはケルト音楽とジェファーソンスターシップを思わせるような幻想的なサウンド。
なかなかのバンドだ。
一度ゆっくりと聴いてみたいバンドである。

9時前にようやくTeenageが現れた。
それまでまばらだった会場が満杯に埋まっていく。
だが、2階のシート席には空席が目立った。
パースだもんなぁ・・・・
Teenage Fan Clubにとってもパースでのライブは初めてのことである。
今まで静かだったhirokoとクリスの席周辺だったが、どかーんとグラスゴーからの軍団が二人の前の席を5人ほどで陣取った。
両手になみなみと注がれたビールを手に・・・・
うわぁ・・・たまらんなぁ。こいつらが静かにしてるはずはないぞぉー!。
中年ティーンエイジという感じである。
「俺たちゃぁ、グラスゴーからやってきたんだぜぃ!大都会からきたんだぜい!えらいんだぜい!俺らはティーンエイジのことなら何でも知ってるんだぜい!ぜいぜいぜい!」
まるで、Teenage Fanclubが自分たちのためだけにライブを見せてくれるんだ!という態度である。
世の中にはこういうタイプの人間っているのだ。
特にコンサート会場へ行くと、こうした種族に出くわすことが多い。
アトモスフィアーはいいのだが、こうした連中がいざ演奏が始まると、一緒に歌いだす。
それも音痴で・・・これがたまらんのだ。
こちとら録音しようと万全な体制をとっているにも関わらず、こうした音痴集団が収録を台無しにしてしまうケースも多々あった。
ああ。今夜もそうだな・・・
案の定、オープニングのAbout Youが始まるとあーあーあーあー・・・と一緒に歌いだした。
どっぷりと太ってビール腹を突き出して、スキンへッドでイヤリング、皮ジャン、年のころは40代後半。
日本ではなかなかお目にかかれないが・・・
こういう中年ティーンエイジャーはガイコクでは一杯いる。
そういうどでかい連中が演奏が始まるとびょんびょん飛ぶんだからたまんない。
飛びたかったら階下のスタンディングで若い連中と一緒に飛びはねればいいものを・・・・こんなシート席で飛び上がる。
薬とビールのちゃんぽんがなせる技である。
そのたんびにちゃちなつくりの椅子が今にも壊れそうにみしみし音をたてている。
連れの女も飛び上がるには体力が持たず、ひたすら座ってべちゃくちゃ喋ってるかと思えば、トランス状態に陥っている。
この目の前の演劇を見ている方が面白い。
だが、我々はわざわざマッセルバラから宿泊費を費やしてまでやってきたのである。
こんな中年ティーンエイジャーの余興を見に来たのではない。
二人はたまりかねて、席を移動した。

相変わらずノーマン君はフケこそしたが、かっちょいい。
グラスゴーばりばりの訛りで曲を紹介する。
セットリストには新旧織り交ぜて、hirokoのお気に入りの曲が多く組み込まれていて、大満足。
全体的にまとまった素晴らしい演奏だった。
やっぱりセルティックの優勝が効いているのかな?
ここが体育館のような会場でなかったら、さぞかし素晴らしいクオリティーの収録が出来ただろうに・・・とは思いながらも、久しぶりのライブ音楽に酔いしれた。
最後のアンコールで中年ティーンエイジャーのおっちゃんは、たまりかねて皮じゃんを脱ぎ捨て、階下へ降りて、びょんびょん飛び跳ねていた。
元気なおっちゃんだ。







セットリスト


About you
Slow Fade
Ain't That Enough
I Don't Want Control Of You
My Uptight Life
Radio
It's All In my Mind
Verisimilitude
I Need Direction
Start Again
Don't Hide
Don't Look Back
Mellow Doubt
Feel
Fallen Leaves
Your Love Is The Place
Neil Jung
Sparky's Dream
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Born Under A Good Sign
Can't Feel My Soul
The Concept
Everything Flows