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TRAVIS in ABERDEEN
TRAVIS in Aberdeen
3月18日月曜日。
小雨と冷たい風がいつもながらのアバディーン。
まだまだ春は彼方向こう。
だが今夜はHOTなコンサートがアバディーンのエキジビジョンセンターで開かれる。
初旬にBOSTONまで追っかけたCSN&Yという超ビッグなコンサートの後である。
念願の夢がかなったコンサートの後だけに、その規模といい身構えといい、それほどの期待をしていなかった。TRAVIS。
今やUKだけに留まらずアメリカで大成功を収め、日本でも着実にファンを増やしている真っ最中だ。
70年代のアメリカ西海岸、俗にウエストコースト・サウンドに似た馴染みやすい音。
ここスコットランドの西海岸グラスゴーのミュージック・シーンはまさにそんなバンドがうよめいている。
彼等の2枚目のアルバム「The Man Who」でいきなりUKチャートの第一位に君臨することになったTRAVIS。
一挙にスターダムにのし上がった。
しかしROCKシーンの中では1枚の大ヒットで其の後は影も形もなくなっていくバンドが多い中、第三作目のアルバムが期待されたのは言うまでもない。
「INBINSIBLE BAND」を発表したTRAVISはその不安を一気に飛ばし去ってしまった。
「Sing」がみるみるうちにヒットチャートを駆け上り、あっという間にはたまた第一位の座につくことになった。
hirokoは「The Man Who」を初めて聞いた時から虜になっていた。
ただし、彼等の歴史をたどるとかメンバー個人的にとりこになったというティーンエイジャー的なファンに
なるというのではなく、ただ漠然とトラビスが気に入ったのだ。
だから、彼等一人一人の歴史やプロフィールなんかは殆ど無知状態。
でも流れてくるメロディーやリードヴォーカルフラン君の特徴のある歌声が魅了させられてしまった。
新鋭の若きルックスもいいバンドである。
勿論若い女の子、男の子達のファンが多い。
職場でもランドルやグレンがいつもTRAVISの曲をうるさいというほど歌っている。
いつもは年齢的に音楽の趣向が全く合わない彼等ともTRAVISだけはhirokoも賛同していた。
何せ彼等はスコットランドが今世紀に世に送り出した偉大なバンドになりつつ上り坂なのだから・・・エキジビジョン・センターのゲートが開かれるのは6時半。
サポートバンドはDOVE。
グラスゴーのエキジビジョンセンターに比べるとかなり小さくなるが、それでも3、000人程のアバドニアン達で
みるみるうちに会場内は熱気に包まれる。
サポートバンド退く頃には立ち席のスペースが殆どラッシュアワーの地下鉄の様相を呈していた。
そんな中でも職場のランドル、ジョージ、そしてウエイトレスのオードリーを見つけ出した。
職場で見慣れているランドルやジョージが奇麗に髪を整え、小奇麗な服装で観客の中に違和感無く納まっていた。
男女半々でやはりティーンと20代の若者が圧倒的で親に伴われた子供も多い。
かと思えば、来るところ間違った?「子供に連れて行け」とせがまれてね。ってな感じの我々の世代もいる。
まぁROCKを聴くのに年令なんて云々いうのはナンセンス。9時を少し過ぎた。
照明が消える。
オープニングは昨年の大ヒット「SING」
耳にタコが出来るくらいどこもかしこでもかかっていたし、職場では毎日のようにランドルやグレンが口ずさんでいた。
誰でも口ずさめる曲である。
会場内はオープニングの勢いに交じってみんなが口ずさむ。
サウンドは驚くほどまとまっている。
彼等は息を付く暇もなく立て続けに4曲を披露する。
4曲目のPipe Dreamsが終わるとようやくヴォーカルのフラン君がグラスゴー訛りの英語で観客に呼びかけた。
「元気かい?後ろの方はどうだい?」
11曲目hirokoのお気に入りの「Follow the Light」軽快で優しいメロディーに身体が横揺れになる。
曲が終わると大フラン君のお喋りが始まる。
「聞いた噂によるとアバディーンの人達って歌を歌うのが大好きなんだって?・・・」
観客はうぉーと吠える。
彼も生まれたのはイングランドだっか訳だが育ったところはグラスゴー。
ばりばりのグラスゴー訛りだが、これがとてもキュートに響いてくる。
「ロンドンでのコンサートは奇妙だった・・・・北に上ってくるほどよくなるんだ。・・・」などとスコティッシュの心理をつかむことをしっかり心得ている。
彼のお喋りは一貫してとても大スターを感じさせない気取りのない素朴なグラスウィジャンそのものだった。
彼も無名時代はこうした観客に交じっていろんなコンサートを見てきたのだろう。
観客の心理になってお喋りを続けていた。次の曲はみんなで歌って欲しい・・・
「TURN」である。
名曲だ。
TRAVISの曲の中で1番hirokoが気に入っている曲である。
みんなが口ずさみながら盛り上がっていく。
前半戦の締めくくりってことだろう。1つ1つの曲がとてもまとまっていて、際立ったギターソロがあるとかドラムソロがあるとか、所謂昔風のROCKではない。
いま風なんだな・・・どう表現していいのかわからないが。。。どの曲もシングルで出せるってな感じで、これはこれでいいのかもしれない。
ニールのコンサートで延々と続くギターソロで馴れているせいか、1曲1曲が実に短く感じられる。
あっと言う間にアンコールじゃないか!
フラン君のお喋りで「プレイステーション」がとりあげられる。
彼等はプレステが大好物らしい。
長いツアーでの移動中、バスの中でプレステで遊んでいるそうだ。
「女の子のなかでグランツリスモーやったことある子はいるかい?」
女の子たちはギャーと手をあげる。
hirokoもギャーと手を上げたいところだが、ドライヴング・ゲームは苦手である。
ここは大人しく黙っていた。
会場の中からジェーンという女の子がご指名を受け、彼等の演奏中にバックスクリーンに大きくプレステのグランツリスモーの画面が映し出させる。
彼等の演奏中に彼女が対戦するという趣向を凝らす。
前の車を追い越すとGOODで追い越されるとブーィングをするというものだった。
実に楽しいコンサートじゃないか!
彼等のBGMは「Coming Around」歓声とブーィングを交互に繰り返し車は4位で終わった。
最後の曲は彼等のファースト・アルバムからの「Happy」で締めくくった。
まさに観客をHappyにしてくれた。
温かく、可愛く、HAPPYなコンサートだった。
セットリストは以下の通り・・・・
1.SING
2.GOOD FEELINGS
3.WRITING TO REACH YOU
4.PIPE DREAMS
5.AS YOU ARE
6.DRIFTWWOD
7.THE FEAR
8.SIDE
9.LAST TRAIN
10.MORE THAN US
11.FOLLOW THE LIGHT
12.TURN
13.FLOWERS IN THE WINDOW
14.HAMPTY DUMPTY LOVE SONG
15.WHY DOES IT ALWAYS RAIN ON ME
16.SLIDE SHOW
17.BLUE FLASHING LIGHTENCORE
18.ROCKET MAN
19.ALL I WANT TO DO IS ROCK
20.COMING AROUND
21.HAPPY