クリス&hirokoのサンシャイン・ステイツ(フロリダ編)



 
2月1日のアバディーン。
凍てつく寒さの朝5時である。
昨年1年のスコットランドは、夏日が全くといってなかった。
しかるにサンシャインの恋しい2人は、一番寒い2月に10日間の休暇を取って
1週間のフロリダホリデイへと脱出を試みた。

UKの人々にとって、フロリダは憧れの場所であり、人気の高い所である。
日本で考えるところの・・・ちょいとリッチに海外へと考える時に候補にあがる
「ハワイ」や「グアム」といった感覚と同じようなものだ。
このフロリダも子供たちの学校がOFFに入る夏場(7月〜8月)は、ガトウィックや
ヒースローから飛んでいる飛行機内は、まるで子供の遠足という具合に、家族連れに
占領されるらしい。
旅行会社も、このフロリダ・パッケージに関しては、わざわざ売り込まずとも
人々は、航空券・ホテルとセットになった広告にわんさか集まってきてくるので、
ありがたい物件である。
ディズニー・ワールドのkidsがメインのフロリダとは言っても、充分大人にも大人気である。
当然のことながら、1年中太陽がサンサンと確保出来るからである。

さて、私たちの獲得したOfferとは、フロリダ(オーランド)1週間滞在型の
ホリデイで、ブリティッシュ・エアウェイズの提供する、フライト・プラス
ホテルの所謂パッケージであった。
その上に、アバディーンからロンドン間のフライトがただになるというGoodな
内容、しかも空港からホテルへの送迎、ディズニー・ワールド、ユニバーサル・スタジオ
間の送迎までおまけがついていた。
これで、しめて£459.00で、これはかなりお安い御買い得である。

・・がまぁ、これにディズニーのホッピング・パスを追加せねばならない。
約110キロ平方メートルという超広大な敷地内に納まる世界的大リゾートである
ディズニーワールド。
ここには、マジックキンダム(これがロスや東京やユーローにあるところのディズニーランドの
ことである)MGMスタジオ(MGM映画と共同で作られたムービーランド)EPCOT・
センター(フューチャーワールドとワールド・ショーケースとの2つのテーマからなる
未来の世界と世界各国の様子が伺えるパーク)そして、昨年オープンしたアニマル・キングドム
(ディズニー版動物園である)この4つに加え、タイフーン・ラグーン、ブリザードビーチ、
リバーカントリー・ウォーターパークという名の通りの3つのウォーター・パークが
備わっており、ディズニーのホッピングパスを購入すると、このすべてのパークが
出入り自由となる。
その上、各テーマパーク間のバスやフェリー、モノレールまでも乗り放題で
運んで貰えるという訳である。
5日間のパスで、£150.00。。しかるに全トータルは£600.00とあいなった。
ちょいとばかし、贅沢なホリデイである。
だか、これは2月の閑散期の価格である。
これが夏場の超満員に時期には、倍近くに跳ね上がる。ディズニー三昧するには、
こうした閑散期を狙うにこしたことはない。
子供のいない二人であるし、それ程ディズニーに対する思い入れもないが、
しっかり5日間のパスを購入し、あとの1日はユニバーサル・スタジオへ出向く
計画を立てていた。

ガトウィック空港から、いざ、オーランドへ向けての飛行機に乗り込んだ。
2月の閑散期とは言えども、よくもまぁ、学校を休ませてまで行くのだろうか?
結構な数の家族連れで込み合っていて、空席など1席もなかった。
約9時間・・・オーランド空港に降り立った。
そこは、もうサンシャイン・ステイツ・オブ・アメリカである。
ばばシャツから汗がにじみ出る。
「ああ、とうとう夢にまで見た、サンシャインだぁ!」と、クリス&HIROKOの眼が
への字にひん曲がる。
「夏ってねぇ、こういうのを言うんだよなぁ。。。」と独り言。
同じ地球上で、こういう場所が存在するんだよなぁ。。。当たり前ではあるが、
改めてアバディーンで過ごしていた、あの暗くて、寒くて、風の吹き荒れ狂う町を思い出していた。
お迎えのタクシーに乗り込む。
窓から見える5年ぶりのアメリカに、久しぶりの感動が蘇る。
道路は広いし、何もかもが広大である。羊や牛はいない。
インターナショナル・ドライブにある1週間の滞在先、GATEWAY INNにチェック・インする。
ここは、ブリティッシュの旅行者に人気があり、星ランクでいくと、3つ星あたりであろう、
プールやゲーム室の整ったまぁまぁコンフォタブルなホテルである。
明日からのテーマパーク漬けの毎日に備えて、ゆっくりと5時間という時差ボケの調整にかかった。長旅の疲れがどうこう言ってる場合ではない。
翌日からさっそくディズニー漬けの毎日となる。
ホテルからは毎朝ディズニー・ワールドへの送迎バスが宿泊客をピックアップしにやってきてくれるのだ。

この遊園地の模様や紹介は「遊園地クロール」の方に掲載しています。

飛んでいて下さいね。

2月2日MGMスタジオ
2月3日EPCOTセンター、マジック・キングダム
2月4日アニマル・キンダム
2月5日EPCOTセンター
2月6月ユニバーサルスタジオ
2月7日ユニバーサルスタジオ
 
 

 
 
 

思い存分遊園地三昧した素晴らしい6日間だった。
どれもこれも趣向を凝らした楽しいものだったが、とりわけ印象にきつく残っているのは
MGMの「タワー・オブ・テラー」がダントツtopで、ユニバーサルスタジオの「バック・トゥー・ザ・フューチャー」や「ターミネーター2」といったところに加えて、どの3Dシネマも最高だった。

今回のフロリダでの食事は、もっぱらEPCOTのワールド・ショーケースに通った。
特にノルウェー館でのシーフードたっぷりのバイキング・ブュッフェのレストランが
大のお気に入りになってしまった。
メキシコ館でのメキシカンも情緒豊かで美味だった。
フランス館では、高いだけで、不味かったので、無性に腹がたってしまってがっくりだった。
それ以外に、宿のあるインターナショナル・ドライヴでのファミリーレストランのパンダローサのビュッフェ・ディナーがGOODだった。
メイン・ディッシュを1つ選ぶだけで、それさえ頼むとあとは、サラダやスープ、ブレッド、チーズ、ハム、デザートもたっぷりで、ケーキからフルーツ、アイスクリームに至るまで食べ放題ときている。食いしん坊にはもってこいのGOODでチープなレストランだった。
値段もメインディッシュのフィッシュ&チップスで$7、ステーキの豊富なこの店にはそれはそれは様々な種類や重さのステーキが揃っており、$8で日本人の胃に収めるには十分な量のステーキが運ばれて来る。

朝食は朝食で、スコットランドのB&Bの足元ににも及ばないえげつない種類とボリューム
の凄さに圧倒される。
たった$3.99でサラダからブレッド、チーズ、ハムにソーセージ、各種の卵料理、パンケーキ
(ホットケーキ)マフィン、フルーツ各種にアイスクリームまで食べ放題ときている。
全く、朝からこれだけのものを食べるなんて・・・と、回りを見回すが、私たちの3倍4倍もの
体格のどでかいアメリカ人を見ていると、「なるほどね」と頷ける。
やっぱりでっかいアメリカである。

私たちの宿であるGATE WAY INNはインターナショナル・ドライブにあり、そこには数多くの
ホテルやモーテル、お土産SHOPやレストランやPUB、そしてモールなどが散らばっている。
ここの交通手段には、「IRIDE」と呼ばれるトロリー・バスが頻繁に走っているので、停留所
から自由に乗り込めば、いろんなスポットへと運んでくれる。

最終日は、UKに戻るフライトも午後5時ということで、午前中はアウトレットモールへと
出向いて、ショッピングを楽しんだ。
UKの物価から比べると、全く信じられない安さである。
しかもここはアウトレットであるからして、その安さというのも破格値がついている。
クリスとhirokoはここで、スニーカーを各自買い込んだ。

1週間という期間はまるで夢のようにあっという間に過ぎ去ってしまった。
何よりも嬉しかったのは、お天気である。
サンシャイン・ステイツの名の通り、2月のここは初夏を思わせる心地よい気候だった。
カラリと晴上がり、湿気のないサンシャインは本当に気持ちがいいものだ。
名残を惜しみながら、オーランド空港からUKへと向かう長いフライトの人となっていた。

降り立ったガトウィック空港は真冬のど真ん中だった。
半袖で過ごした1週間が嘘のように、仕舞い込んであった厚手のセーターを取り出して
着込み、いざアバディーンへと戻るデパーチャーへと進んでいく。

「うん?何かアナウンスされているぞ!」

それによると、アバディーン空港は現在大雪のために閉鎖されていて、閉鎖が解けるまで
待機中ということである。

「げげっ!うっそぉー!大雪ってかぁ?」である。
予定のフライトが遅れるのを待つというのも、長いフライトの後は結構きついものだ。
もしもキャンセルがかかれば、どうやって帰るねん?との不安がよぎりはしたが、ここは
天下のブリティッシュ・エアウェイズのパック・ツアーである、きっと何か別便を用意
してくれるだろうし、最悪の場合はホテルの用意してくれるはずやろなどと楽観的に考えていた。

約1時間程度で再びアナウンスが入り、飛ぶことになったと言っている。
「ああ、やれやれ!」でもって、ようやく座席に落ち着いた。
飛行機はガトウィックを後に飛び立ったが、窓から見下ろす光景は白、白、白一面の雪景色だ。
フロリダでうひょうひょ楽しんでいる間に、ここではずんずん重たい雪が降り続いていたということか。。。
暫くして、機長からのアナウンスが流れてきた。
「アバディーン空港は今除雪作業を急ピッチで行っていますが、雪はまだどんどん降り続いている
状態なので、一応アバディーンへと向かいますが、最悪の場合はエジンバラかグラスゴーに
緊急着陸することになるかもしれませんが、どうぞご了承下さい」と。

「げげっ!そいつもやっかいな話やなぁ。。。」とため息が漏れる。
機はまもなくアバディーン上空にさしかかった。
すんごい雪にうずくまってるという感じだ。
次第に機体が降下を試みるが、どうやらまだ駄目みたいで、再び上昇して旋回しながら様子を
みているようだった。

「無事にランディングが出来るのだろうか?もうアバディーン上空を30分あまりもうろついて
いるぞ!」と、少々心配になってくる。
機内の乗客の顔も次第に不安の色に変っていく。
暫くたってようやくOKのサインが出たか、機体は再び降下を始めた。
凍り付いた路面(溶かしてはあるだろうが・・・)ブレーキが効かずに、森の中へ、建物に突っ込んでドカン!などと、嫌なイメージが浮かんで来るのを振り払いながら体中は硬直していた。

「やったぁ!ランディングだぁ!やったぞぉー!」と一際大きな歓声と拍手で機長の功績を称える。
こういう光景はアメリカでは何度も見たことがあるが、UKにおいては初めてのことだった。
皆で惜しみない拍手を機長に送った。

着陸したアバディーンは一面が真っ白の深い雪に包まれていた。このギャップはすごいものだった。

フロリダ旅行。
楽しい遊園地、安いショッピング、ボリュームある食事の数々。「又今度はタンパのブッシュガーデンでスリルに満ちたジェットコースターに挑戦したいもんだね。」と、クリスが言った。MGMのタワー・オブ・テラーは本当に恐かったが、何といってもこの遊園地三昧ツアーの締めくくりで体験した降りたくても降りれない旋回を繰りかえしたこの飛行機こそが一番恐かった。何せこれは作り物ではない。超現実の世界なんだから・・・・