ブラックプール(イングランド)
オートンタワーズ(イングランド)
マジックキングダム(フロリダ)
MGMスタジオ
アニマルキングダム
EPCOT
ニニバーサルスタジオ(フロリダ)
ポートアベンチュラ(スペイン)
遊園地三昧
たびたび登場しているマイケル君は実は遊園地絶叫系人間でもある。
9月14日まだ真っ暗やみの早朝4時、その彼の車が静まり返ったSPA ストリート前に横付けされた。マイケル一家とクリス&ヒロコを乗せた車が、3泊4日イングランドへの旅へと凍てつくように寒いアバディーンから南に向かって出発した。
このUKで2大人気のテーマパークで過ごすという計画は以前からマイケルから提案されていたものであったが、なかなかお互いの休暇がかみ合わず、やっと今回晴れて実行されることになったのである。彼らは毎年必ず休暇にはここを訪れているプロフェッショナルであるからして私たちは何も考えずにこの経験豊富なガイド、マイケルについて行けばよいだけであるし、仕切り大好き人間でもある彼は何から何まできちんと予定をたててくれたのだった。
彼の息子デヴィッドは6歳、小学生だ。この遊園地の為に学校を4日も休ませるとは、やはりのんびりした国やなぁと感心していた。何を隠そう私も実はマイケルに劣らずの絶叫人間である。
勿論ROCK人間であるからしてこれは仕方のないことであるが、思い起こせば、あの輝かしかった頃の巨人対阪神戦・・・・
「おらおら!まゆみぃっー!もっと飯食わんとあかんでぇー!ほれぇ、打たれ
へんやんけ!かっけっふぅー!何やっとんねん?どあほ!ベープ・マットばっ
かり売ってるさかい、蚊になってしもうたんちゃうけぇ?お・か・だぁー、お前はもう死ねぇー!」
「おっちゃん、何言うてんねん!死んだらあかんがな。。。死んだら。。。
ホームラン打つまでは・・」
「おお、そやな。姉ぇーちゃんの言うとーりや、死んだらあかん! 死んだら・・・」
コーン!!!(ホームランの音)
ぎゃぁー!打ちよった・・・打ちよったがな。。。
「ぎゃぁー!おかだぁ!最高!!あんたが大将!す・て・きー!」
などと、赤ら顔のおっちゃん連中に混じって熱狂絶叫発狂していたたぐいの人間であった。
であるからして、当然ジェット・コースターのたぐいは大好きなのである。
しかるにこの遊園地巡りについては本当に楽しみにしていたものだった。さて、スコットランドには残念ながら、これぞと胸をはって威張れる大きなテーマパークというものはないに等しい。百貨店の屋上にあるようなコンパクトな遊園地なら、アバディーンにもビーチに降りていけばあるにはあるが、まるでおままごとだ。眼が飛び出るような、喉がからからになるような恐わーい乗り物などはない。
さてそれならスコットランドの人たちはみんな何処へ行くのだろか?
わざわざパリのユーロー・ディズニーやフロリダのディズニーランド、それともイングランドまで降りて行かねば満足したテーマパークにはありつけないのである。
もっともスコットランドの天候を考えるならばこれは納得できるお話である。
天気の保証がないからである。雨が多く、寒いスコットランドでオープン出来る期間だって限られてくるだろうし、折角の1週間の休暇が取れたとして、晴天の保証のない貴重な1週間をわざわざ寒い雨の降るテーマパークで過ごすことを思えば、しっかりとサンシャインを保証されたフロリダあたしへ飛ぶ方が、少々お金がかかっても、これは有意義というものだ。でもまぁしかし、そうそうフロリダに飛んでもいられない。
そんな中、イングランドには大人から子供まで実に満足出来る人気のテーマパークが2つある。
それは、ブラックプールのプレジャー・ビーチとオートン・タワーズだ。
世界的に見れば、その知名度というのはかなり乏しいが、ここで紹介してみよう。
アバディーンをモーターウェイをぶっ飛ばし、休憩を交え、ひたすら南下すること約6時間、ブラックプールに到着する。このブラック・プールは世界的にその知名度を上げたビートルズの故郷リバプールの少し上に位置し、UK中の人々が休暇にやってくる人気の最も高い町である。BBCの人気TV番組「コーネーション・ストリート」はこの近くで撮影されている。大きなビーチが広がり、夏場は海水浴客でごった返すそうだが、残念ながら私たちが訪れた9月の半ばは、肌寒く、冷たい風がビュービュー吹き荒れていた。その横に大きな遊園地が広がっている。この回りには1泊£9.00から泊れるB&B街がひしめきあうように達ち並んでいた。さて、この遊園地のシステムは、入場料というものは一切ない。その代わり、乗り物1つ1つに料金が取られるというものである。この様々な乗り物には、すべてA,B,Cとランクがつけられていて、乗り場の入り口に表示してある。Aで大体£4.50で、やっぱり少々高い気がするが、回数券も売っている。回数券は1冊£30.00でそれぞれのランクが入っていて、窓口にて切り取って使うやり方だ。
ここでのメインの売り物は、UKで一番でっかいといわれているBIG ONE、名の通りのジェットコースターと、PLAY STATION。
ただし、BIG ONEはA券が2枚必要である。一回1,800円とは日本並みの料金を取られるが、さすがのhirokoも一目見ただけで、足が4、5センチ縮み上がりそうになったほど、でっかいし、高いし、急降下だった。
(こりゃぁ、ちいと恐いでぇ・・・・)とは言いながら、クリスとマイケルを伴って3人で乗り込んだ。
コースターの線はまっすぐビーチに向かってゆっくりと登っていく。
この高度というものはかなりのもので、目眩がしそうな程である。
突然、カタン!
ギャァー!ギュー!ギョー!とにかく早い、馬鹿声がこだまする。
恐いけど、目茶苦茶楽しい。A券を2枚も取るだけのことはある面白さで、
距離も長い。
降りて出口を出た所には、小さなお土産SHOPとなっており、どこで撮ったのか、
皆のそれぞれの顔が大きく何台ものスクリーンのTV画面で見れるようになっている。
気にいったものがあれば、それを写真にしてくれる。写真は約1分程で完成し
1枚が£3.80と、ちいと高い。hirokoの馬鹿顔もしっかり映っていた。
さて、お次のPLAY STATIONの方は、まっすぐ空に向かって塔のように建っている支柱の回りを
3人掛けが4面の計12人乗りで、まるでロケットのように空高く打ち上げられるものである。
この高さは半端な高さではない。食事を済ませたばかりのhirokoは残念ながら辞退したが、マイケル&クリスは、うひょうひょと乗り込んだ。
クリスの顔は能面のようにこわばっていた。発射だ!ビューン!クリスはバーにしがみついていたが楽しそうな顔だった。
面白かったのが、回転木馬だ。
日本の回転木馬はまぁ子供用でかわいいイメージがある。勿論子供用のかわいい
ものもあるが、ここには、木馬は木馬でも、競馬用木馬のものがあり、これが
目茶苦茶早くて面白い。
その他にもいろんなたぐいのジェットコースターがあり、1日充分楽しめる所である。疲れを知らないマイケルの運転する車は、今度は内地に向けて出発した。
約2時間でスタフォード州の小さな小さな田舎町、Uttoxeterに到着し、
THE WHITE HART HOTELにチェックインし、これから3晩の寝場所を確保した。翌日8時半、待ちに待ったALTON TOWERSに向けて出発。
ここには約15分で到着する。
巨大なパーキングに車を駐車し、無料モノレールにて、入場口へと移動する。位置的には、スタッフォード州で最寄りの町は、ストーク、ダービー、ユートグゼター
である。ブラックプールのような平地とは違い、山を切り開いて巨大な敷地内に
建てられている。この敷地内には、ALTON TOWERS独自が経営しているALTON TOWERS
HOTELがあり、各部屋はそれぞれテーマが付いていて、チョコレート・メーカー
で有名なカドベリーズの部屋なんかには、チョコレートを無料で食べ放題だとか、
蛇口をひねると、レモネードが飲み放題だとか、宣伝されている。
料金の方はさすがに高く、1部屋一泊£120あたりからであるが、それには入場料
が1人分込みとなっており、しかもここのお客の特権がしっかりついている。
それはALTON TOWERSの開園は9時半からであるが、ここのお客様だけが9時に
入場出来るのだ。
従って夏場のシーズン期には、とても長い列をなす人気の乗り物なんかが人々の
込み合う前に約30分の間貸し切り状態で楽しめるというしくみになっている。さて、一般庶民の我々は、シーズンをはずして、しかもウイーク・ディの早朝
にやってきているので、まだまだ込み合いはなく、スムーズに入場券売り場へと
たどり着いたのだった。
チケットの方は、入場料が1人£18.50(約3,700円)で、これで1日乗り放題
なのである。2day パスのほうは、最初にもらった入場券の半券を持ち、中で
2 day パスを購入すると、2日目は半額の£9.00になる。これは全くお得である。9時半の開園と同時に、マイケルはドタドタと、息子のデヴィッド君や奥さんの
アリソンなど目もくれずに走り出した。
彼のお目当て、”ネメシス”に向かって巨大な体を大きく揺さ振りながら、「早く!
早く!」と我々を急がせる。
その後ろ姿は、まるでガキ大将のようで微笑ましい。
とにかくこの園内は巨大である、一番人気のネメシスは、入園口から一番遠い
所にあるのだ。ヒィフゥーと息を切らせながら走る走る。
「ちびってはいけない」と、トイレを済ませ、またまた走る。この「ネメシス」は、4人掛けのシートが約6列程連なり、ジェットコースターとは違って、足が(乗り物の)地についていない。コースター同様に路線はあるのだが、ぶら下がっている状態でそのスピートたるもの凄まじい。これがジェットコースターのように逆転あり、ぐるぐる回りありで、これは見ていると、かなり強烈に絶叫ものである。
夏場や週末は、このネメシスに乗るには1時間半からそいこら待たねばならないそうだ。
いい時にやってきたものである。シーズンオフの開園一番、それもウイークデイときている、乗り放題である。前回5回乗ったという大先生マイケル君の引率で、乗り場へと向かうが、クリスと私は少々能面のように顔がひきつっていた。
心の準備を整えて、いざ2列目に座り、しっかりとバーを握る手に力がこもる。
足が宙ぶらりんで踏ん張りがきかないというのが、恐怖心を誘う。
隣のマイケルは「ウヒョウヒョ」と雄たけびを上げ、「おい!hiroko!手を放せよ!
大丈夫だからさぁー!」と、もうエキサイトし切ってる。
ゆっくりと発進する、ゆっくりとゆっくりと上がっていく、このゆっくりが、この後にやってくるスピードを想像するので恐いのだ。
「うん?」ギャアー・あ・あ・あ・あ・ぁー!ギャァー・あ・あ・あ・あぁー!
あまりの速さに眼が開けられない。
終わった。
「うん?」なかなかイケル!思ったより滑らかだ!
これならイケル!ともう1度今度は、最前列に挑戦しようとキューに加わった。
そうなのだ。このネメシスの順番待ちの列は、2つある。最前列のキューだけ
が別のキューとなっていて、別の列がガラガラであっても、どんどん発車されていく。
2列目以降はガラガラ状態で何度でも乗り込めるが、最前列はもうすでに長い
列が出来ていたが、とうとう乗り込んだ。ガッガッガァーッと、ゆっくり登っていく。
はたまた、ギャァー・あ・あ・あ・あ・あァー!違う!全然違う!恐い!
けど楽しい!しかし馴れてきたぞ!今度は半分眼を開くことが出来たぞ!
あはは・・・楽しい楽しい。。。でまたまた挑戦する。
すっかりとりこになってしまったクリス&hirokoであった。
出口を出ると、やはりここでもお土産shopがあり、ブラックプール同様写真撮影
がされてある。はたまたド馬鹿な顔が映っていた。段々と人が増えて来たので、ネメシスを後に、お次の「リプソー」が目に入ってきた。
これは巨大なゴンドラに席が前後2列設けてあり、これがぐるぐる回りで回転する
といったしかけ。これもまた恐わそうで、絶叫を誘う乗り物であった。
勿論、乗るぞ!と身構えて列に並んではいたのだが、どうやらこれはいけない。
水をかぶるのだ。それも少々可愛く「濡れちゃったぁ!」程度なら許せるが、ゴンドラ前に設置されている噴水が、大きくなったり小さくなったり、その水の量というのが凄まじい。いくら晴れているとはいえ、ここはイングランドである。温暖な気候の国ではない。こんなのかぶったら最後、風邪をひいてしまうに決まってる。「乗りたいけど・・・あたしは遠慮するね」と列を離れたのだが、マイケル・クリス組みは、何も考えずさっそうと乗り込んだ。二人を乗せたゴンドラが空高く舞い上げる。相変わらずマイケルは「ウヒョォー!」と雄たけびを上げる。噴水の水が大きくゴンドラを直撃する。マイケルの雄たけびが止んでしまった。これは乗るのも楽しそうだが、見てるだけでも充分笑える。その後ゴンドラはぐるぐると水しぶきを上げながら回転をし、黄色い歓声がこだまする。フィナーレはじっくりとさかさまに噴水めがけて落下する。
まぁ、ものの見事に二人は頭から、パンツから、靴から全てずぶぬれの「水もしたたるええおじさん」となって戻ってきた。
クリスがブリブリ怒る!「こんなの風邪ひいちまうじゃないか!」「だったら何で乗ったのさ?!」
「ええ歳こいたおじさん」二人は、マイケル君はアリソンから馬鹿扱いされ、クリス君は
hirokoに「あほなおっさん!」とののしられていた。
しかし若者は違う!次々と半袖にTシャツ姿で、皆がみんなずぶぬれ平気ではしゃいでいる。
懲りないおじさん二人は「明日は帰り間際に思い存分乗ろうじゃねぇか!」と約束していた。絶叫系の大御所、「お化け屋敷」
これは思ったが、西洋のオバケはたいして恐くない。
やっぱりオバケは日本に限る。
日本の湿気を含んだ生ぬるい空気の中で、柳の下の井戸からニュルルと現れ出る
白い着物の長い髪を振り乱した足のないオバケはぞくっとするものがあるが、
西洋のオバケが、いろんな趣向をこらしていろいろ登場してくれるのだが、どうも
感覚の相違ってやつか、見ていて楽しい。1人でげらげら笑っていた。「ブラック・ホール」は、真っ暗やみの中を走るジェットコースターで、これもかなりの絶叫系コースターだった。その他ジェットコースターのたぐいは多種多様で、タイヤに乗った川下りでも水をかぶったり激流に遭遇したりで、本当にいろんな乗り物が楽しめる。
のんびりと白鳥のボートに乗ったり、巨大な園内の移動はロープーウェイが勿論乗り放題だ。
しかもこの園内のガーデンは息を飲む程素晴らしく、まるでお伽噺の世界である。
乗り物に乗らなくても、塔があり、城があり、様々なゲームもあり、充分自然を満喫しながら
楽しめる、園内はレストランも豊富で至る所に屋台がある。
屋台とはいっても、たこやきや焼きそば、トウモロコシなどじゃぁないよ。
こちらの屋台は、ハンバーガー、フライド・チキン、ピザなんかである。
まさに子供から大人まで楽しめる素晴らしいテーマパークである。
あまりにも広いので1日ではとても遊び足りない。
私たちは勿論翌日も一番乗りを果たし、久しぶりに童心に返って、無邪気に遊びまくった。最終日は、またまたブラックプールを経由し、一通り遊んでから、アバディーン
までの長いドライブで真夜中近く、無事に戻ってきた。
現在ALTON TOWERSでは、来年3月に向けて新しいビッグな乗り物を建設中である。
暫くしてから、マイケルから電話があった。
「クリス!来年の休暇はいつだ???」と・・・・
マジック・キングダム。今更ここで挙げなくとも東京ディズニーランドやパリのユーロー・ディズニー、そしてロスのディズニーランドを体験されたことの或る方なら、全くそれと同じ物である。カー・パークからモノレールかボートが出ており、マジックキングダムのエントランスへと導いてくれている。このモノレールやボートだけでも結構楽しい。だってもうそこはディズニー・ワールドなのだから・・・・・・メインストリートUSAからは広いパーク内をぐるりと回っている汽車が出ている。歩き疲れたらこれに乗るのが一番だ。アドベンチャー・ランド、フォロンティア・ランド、ファンタジー・ランド、トゥモロー・ランドとテーマが決められ、各テーマごとに楽しいアトラクションや乗り物が用意されている。スプラッシュ・マウンテン、サンダー・マウンテンなどの超人気ライドは2月の閑散期と言えども長いキューが出来上がっている。だが夏場のシーズン時のように1時間などという待ち時間ではなくせいぜい長くても30分あたりである。ただし2月のこの時期には、ライドに関してはメンテナンスに入ることもある。私たちが訪れた2月の第一週には、一番の呼び物である「スペース・マウンテン」がきっちりメンテナンスに入っていた。
楽しみにしていただけに少々がっくりときた。
このマギック・キングダムでその名前からして恐そうな「エイリアン・カウンター」にワクワクしながら入っていったが、???はれれ?これでおしまい?の世界だった。
仰々しく恐そうな円形の宇宙船内、そこの円形シートに座ってシートベルトまでつけて、目の前のエイリアンのホルマリン漬けのケースがドッカーンと開いて水飛沫を浴びただけである。さすがにこのディズニー・ワールドの中でもこのマジックキングダムはミッキマウスを先頭にマニーマウスやドナルドダックといったキャラクター色が一番強い所である。したがって家族連れ、子供の団体が目立っている。私たちのような夫婦2人にとっては、あまりにもミッキーミッキーしていて、特にパレードの「リメンバー・ザ・マージック!リメンバァー、りぃめんばー!」のBGMがエンドレスで頭の中でリピートされて洗脳状態だ。華やかで雄大なパレードだが、私たち二人には少々きつい感じがした。
朝8時の送迎バスに乗り込んで、いざMGMスタジオへと向かった。ここは、ディズニーがMGM映画と協力して作られたムービー・ファンタジーランドである。インディアナ・ジョーンズやノートルダムの傴僂男など数々のショーやディズニーキャラクターなどのアニメのキャラクターがたっぷりのショーなどが楽しめる。勿論いろんなライドもある。あまり二人ともディズニーのアニメーションには、興味の薄いせいか、ここは半日で切り上げた。インディアナ・ジョーンズのショーは、必見のスタント・ショーだった。あと、グレート・ムービー・ライドは、カサブランカやメリーポピンズなどMGM映画の名シーンが登場し、なかなかgoodな乗りものだった。
「TOWER OF TERROR」
MGMスタジオ内でダントツ人気のアトラクションである。
開園と同時に人々の波は、入り口から右にまがって進んでいく。
そこからどでかく高い塔のような御屋敷が見える。これこそ、Tower of Terrorである。
突端から、結論になてしまうが、このフロリダ旅行中で一番の乗り物を挙げろ・・・と
言われれば、このTower of Terrorである。それほど強烈に恐かった。
タワーの入り口までの坂道を期待をうずうずと抱きしめながら登っていく。
暗く不気味な部屋に案内されて、このタワー・ホテルで忽然と姿を消した家族のトワイライトゾーン物語がTV画面で説明される。その後場所を移動して、いざ恐怖のエレベーターへと入っていくのだ。
このエレベーターには、約25人あたりのゴンドラ風になっていて、シートが出来ている。
シートに腰掛ける。hirokoの隣には、結構割腹のいいおじさんが座ったが、どうやらこのおじさんは絶叫系が苦手らしい。
始終・・「あああああ。。。嫌なんだよなぁ。こーいうの嫌なんだよなぁ・・・」としっかり前の手すりに捕まっていた。
御なじみのトワイライトゾーンのテーマ「チリリリチリリリ・・・」。。。で、エレベーターはドアが閉まり、階上へと上がっていく。ドアが開き、姿を消した家族が現れ、「こっちへおいでよぉー!」と、手招きする。
隣のおじさんは、「嫌だ!嫌だ!行きたくないよぉー」と、手すりを握った両手にまたもや力を込めている。ゴンドラは、ゆっくりと進んでいく。暗闇に光る星の中を・・・エレベーターがふっと止まり、ナレーターが入る。
すると、突然だ。
このゴンドラが急降下で落ちていく。
「ギャァー!!」。。。。hirokoは喜ぶ。
クリスは「うぉー!」隣のおじさんは、「no! no!うげぇっー!」
後ろのジャパニーズギャル二人組は「うっそぉー!うっそぉー!・・・」男も女も叫ぶ。
まるで胃が食道を逆流して、喉元からぼっこりと飛び出してきそうな感覚である。
ゴンドラ内は悲鳴の嵐である。
この1発目急降下は、かなりなものである。
その後ゴンドラは止まり、ほっとしたのも束の間、再びビューンと急降下。
はたまた「ギャァー!」と悲鳴がこだまし、ゴンドラは急上昇する。
ふと、ドアが開き、この塔から外の下界が広がる。かなりの高さである。
ここで、ぴかっとフラッシュが焚かれる。
この時に、驚きの「アホ面」がしっかり後で写真となって掲示されてしまうので、要注意だ。
その後またまた、胃が飛び出してきそうな急降下・・・まぁ、これほど恐いライドも久しぶりである。
ゴンドラを降りたhirokoとクリスは顔を見合わせて「もう1回?」と、暗黙の結局私たちは滞在中にこのライドにしつこく4回も乗り込んだ。勿論最初に受けたショックは凄いものだったが、これが何度乗っても恐いからすっかりやみつきのファンになってしまった。MGMを訪れたら、迷わずTOWER OF TERRORに挑戦しましょう。勿論、私達の訪れた時期は2月の閑散期である。夏場は、この列は1時間半から2時間あたりだそうである。![]()
同意を得て、再び又列に加わったのである。「スターツアーズ」
ジョージルーカスの名作、スターウォーズ。
ファンならば、とにかくここへ直行してみるといい。
ユニバーサルスタジオにある「Back To The Future」同様のシュミレーション形式のライドに乗って、宇宙へとGo!
いろんな敵の攻撃をかわしながら、上下左右へとライドは飛んでいく。
リアル感溢れる楽しい乗り物だった。
EPCOT
EPCOT
このテーマパークはかなり巨大で大きく「フューチャーワールド」と「ワールド・ショーケース」の2つのセクションに別れている。
これを1日で回るのは到底無理な話である。時間が許せば2日はとってゆっくりしたいところである。というのも、他のパークがディズニー・キャラクターで子供を対象にしているのだが、ここははっきり言って「大人のテーマ・パーク」という感じがする。「フューチャー・ワールド」と名の通り、未来の世界と「ワールド・ショーケース」の世界各国の様子が伺える一大パノラマの造りとなっている。エプコットセンターのシンボルとも言える巨大なゴルフボールの建物が見える。
ここが「スペイシップ・アース」のあるエントランスである。
フューチャー・ワールドのテーマは人類が現在まで築いてきた歴史を辿りながら未来に向けての通信や交通、エネルギーやイマジネーション、海、土などのテーマを取り上げて最新のテクノロジーを使いながら各パビリオンで紹介されている。フューチャー・ワールド
「スペースシップ・アース」
このゴルフボール状の円球の建物を入っていくと、ゴンドラがやってくる。
それに乗って巨大なボール内をくねくねと回りながら上がっていく。
宇宙、地球の誕生という衝撃なイメージで圧倒され、現代までの歴史を映し出してくれる。「ユニバース・オブ・エナジー」
エントランスを左に進んでいくと、このパビリオンが見えて来る。
ここでは恐竜がフューチャリングされており、大きな座席のまるで映画館のようで迫力満点の円形パノラマ状のスクリーン一杯にエネルギーについて紹介している。
座席が移動しながら迫力溢れるパノラマに圧倒される。「ワンダーズ・オブ・ライフ」
ここでは、人間の体の中の構造について追求している。
スペイシップに乗って、人間の体内に潜り込んでいく。こんな映画が昔あったよな。
確かメグ・ライアンが出ていたやつ。。。まるっきりそんな感覚でスリルある旅が楽しめる。「ホライゾンズ」
さらに左に進んでいくと、海をテーマにしたパビリオンが待っている。
テーマが海と海底で未来の生活がどうなるかということを追求しているパビリオンである。
2月に私たちが訪れた時にはクローズされていた。「テスト・トラック」
ここは車に関するパビリオンだ。車の好きな方、F1レースが好きな方ならたまらない
魅力のパビリオン。EPCOTの中では一番新しいライドであるテスト・トラックは
超人気の長蛇のキューがなされていた。連れの者と一緒に並んでライドするのを諦めることが
出来るのであれば、その人たち専用に別のキューが設けられている。
例えば8人用のF1カーに4人連れとカップル2組なら問題無いが、3人連れとカップル2組
だったら、1人余る。次の人はカップルってな場合、通常のキューでは連れ合いやグループ
を引き離さないような考慮がなされているので、ここで、1人余って来る。
となるケースに、別のキューから1人が入り込めるって寸法である。
ここに並ぶ方が賢い。
まるでF1と同じスピードでもってスリル満点のテスト・トラックが楽しめる。
「ジャーニー・オブ・イマジネーション」
右手に移るとコダックが全面協力しているパビリオンが見えて来る。ここでは「Honey、I Shrunk The Audience」の3Dムービーが存分に楽しめる。ウェイン教授の発明する縮小機、拡大機のTVご披露番組で、ふとしたことで息子が間違って縮小されてしまう。観客は特性の3Dメガネをかけて、目の前寸前に迫る迫力或る映像に体を右や左へとのけぞりかえりながら楽しい映像に満足する。これは必見である。
「ザ・ランド」
農作物にかんするパビリオンで土を使わずに育てたトマトやキューリ、テクノロジーを
駆使したいろいろな農作物を紹介している。
ボートに乗りながらいろんな植物や花が楽しめる。「リビング・シーズ」
未来に出来るであろう海底都市をテーマにしたパビリオンである。
いろんな趣向がこなされており、なかなか興味深いパビリオンだった。
水族館って感じもしたが。。。
「ワールド・ショーケース」
フューチャー・ワールドを出ると向こう側にカラフルにいろんな各国を象徴する建物が
見えてくる。人工的に作り上げられた湖が目の前に広がりここから右側と左側へと
2ケ所を結ぶボートが頻繁に行き交っている。別に右回りでも左回りでも、足に自信の
ある人は歩いても回れるがパーク内はかなり広いので、ボートで渡ってしまってから
各国のショーケースをじっくり見て回る方が疲れなくてすむ。
世界とは言っても、ご当地アメリカを中心に、日本、中国、カナダ、モロッコ、
イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、メキシコ、ノルウェーの計11ケ国でRはあるが、
湖の回りをとり囲むようにして建てられ、各国の文化や歴史を紹介している。
各国の特産物やお土産、民族衣装をつけたショーやアトラクションの数々、各国自慢の
料理を揃えたレストランなど、見るもの、聞くもの、食べるもの、とにかくここを1周すれば、
世界一周を果たしたような気分になる。
日本もしっかりと文化を紹介している。
ここは日本かいな?と思わせる大きな赤い鳥居とお寺がずっしりと重みを感じさせながら、建っている。お寺の中には「三越・デパート」が入っており、日本のお土産や食料品の数々が並んでいた。こんなところで、日本の食料品に出会えるとは思っていなかったので、足を止めて買い出しのおばはんに変身してしまったHIROKOだった。レストランもあったが、ほかほか弁当なる「牛肉弁当」をたいらげて、少しばかり日本を懐かしみながら、アメリカで食べる日本の弁当に大満足だった。アトラクションのショーではお寺の境内で「和太鼓」が披露されていた。中国ではアクロバットのショーや中国ならではの円形の大パノラマ・シネマで巨大大国中国の模様を詳しく紹介されていた。これは迫力満点で必見である。
フランスはやはり気取ったパリの町角が再現されており、芸術家の国らしく町角にはいろんなアーティストが思い思いの絵を並べていた。
ドイツではやはりビールとソーセージ。
PUBでは本場のビールを楽しむ人たちでごった返していた。ノルウェーではボートに乗って、バイキング時代まで溯って其の時代を探検するという趣向が凝らしてあった。なかなかスリルのあるボートだった。
メキシコでは美味そうなメキシカン料理のホールがあり、ここもボートに乗ってメキシコのことを紹介している。
カナダでは、ここも中国同様に大パノラマ上映がなされていて、カナダの美しい大自然を紹介している。ここも必見のところである。
アトラクションでは、カナディアンのバグパイプ・ROCK・バンドのステージが披露されていた。モロッコではエジプト風の建物で、遥か遠くの異文化を感じさせられる。
ご当地のアメリカは華やかで、コロンブスのアメリカ発見から独立、そして現代に至るまでの歴史を紹介している。
さて、イギリスに入って来ると、不思議な感覚である。
日本はHIROKOの祖国であるから懐かしさと嬉しさの感覚なのだが、イギリスに入って来ると
何故だか落ち着くのだった。
やはり毎日見慣れた光景だからなんだろうか・・・
PUBを見るとほっとする。FISH&CHIPSを見るとほっとするって感じだった。
アトラクションではスコットランドからやってきたというバグパイパーがバスカーの如く演奏を始める。
何でもグラスゴーからやってきたという彼はやっぱり訛りがバリバリなのだが、![]()
面白可笑しいジョークを交えながらピィーヒャララとバグパイプを吹いている。
「スコットランド・ブレーブ」が選曲された時、回りにいたスコッツマンは大歓声をあげていた。勿論hirokoもウヒョォー!と歓声をあげてしまった。ここは、フューチャー・ワールドが閉園しても、このワールド・ショーケースだけは夜遅くまで開いている。
多くのPUBやレストランが入っているからだ。
ディズニー・ワールドへやってきたなら、食事はこのワールド・ショーケースで摂ることがお薦めである。
各国の料理を楽しむことが出来るし、レーザー光線のショーが行われるので、夜遅くまで遊べるのである。
アニマル・キングダム
昨年オープンしたばかりの動物をテーマにしたテーマ・パークである。ディズニーが作り上げた動物園ってところだ。パーク内には、勿論本物の動物がどっさりいる訳で、それに混じってディズニーのキャラクターがどっさりと登場する。しかしここには「サファリ」があるので、開園直後の人々の足はしっかりと「サファリ」を目指して一直線という感じである。HIROKOはことの他このサファリが楽しみだった。出来ることならば、実際アフリカへ赴いて、本場のサファリを体験したいと常々頭に描いていた位である。二人は一直線にサファリを目指した。ジープに乗り込みサファリツアーの開始である。鹿、象、きりん、リス、シマウマとまぁいろいろと所定の位置に絵になるように納まりながらジープの運転手の絶妙な演技を交えて車は進んでいく。アニマル王国のキングは何と言ってもライオンだ。そのライオンキングがぐったぁーと所定の位置にこれまたうまく納まっている。あまりにも絵になりすぎて、出来すぎているという感じであるが、子供には最高なサファリなのだろう。
ディズニー・スマイルのぬいぐるみのキャラ達のこれ以上幸せな顔は出来ないぞという微笑み、ディズニーの夢溢れる音楽、其の仲に設けられたサファリなのだが、当の動物達にとってはやはりここは動物園だ。
このディズニー・スマイルとは対照的にあのライオンキングの目は、何故か涼しくもの悲しそうにも見えたのはあたしだけだろうか?
毎日あの所定の位置に配置されて、人々のフラッシュを浴びながら、終園時間までじっとがまんの子なのだろう。何となく複雑な気分だった。
やはりサファリは本物を本場で味わうのがいいのかもしれない。たとえ、1日何も出てこなかったとしてもだ。
Hirokoは別段動物愛護団体の者ではないが、あのライオンキングの目を見てしまってからは
このパーク内の動物をまともにみるのが可哀相になってしまった。![]()
エジプトのらくだのジミーちゃんも同じような目をしていたなぁ。。。パーク内にはいろいろなパビリオンや乗り物も用意されている。
人工の巨大な木がパーク内のど真ん中に立てられており、迷子になってもこの木を目印に出来るのが有難い。
この木の呼び物にはバッグズ・ライフでおなじみのキャラが「It's Tough To Be A Bug!」という3−Dのショーで面白おかしい虫達の世界を見せてくれる。hirokoが一番気に入ったライドは、ダイナソーズ(恐竜)のダイノランド内に設けられている
「Countdown To Extinction」だった。
これは遥か大昔の恐竜時代のライドでいろんな恐竜がドバドバと襲って来る。ゴンドラにのって上がったり下がったり。
えげつなく巨大な恐竜が出てきた恐くてずっと目を閉じたままだった。
どんなだったか覚えてないので、クリスに「もう1度乗ろう!」と催促した。
2度目はしっかり目をあけて恐竜を睨んでやったが、このライドは結構恐かった。
UNIVERSAL STUDIO
ユニバーサル・スタジオ
ディズニー・ワールド漬けから逃れて、ユニバーサル・スタジオへ行こうと計画を立てる。洋画好きな方なら何日いても退屈しないだろうテーマパークである。映画にまつわる様々なパビリオン、アトラクション、華やかなショー、スリルあるライド、とにかく最高に楽しいテーマパークだ。私たちが訪れた2月というのは、やはりここでも閑散期。1日入場券を$38で購入したが、何と翌日のフリーパスがついてくるといったラッキーなことも閑散期ならでは出来ることなのかもしれない。しかし閑散期とは言えども、私の目からすればすごい人には思えたのだが、これが繁盛期になるとどういうことになるのかは、知りたくない。思いがけない2日間パスの獲得で、ここはゆっくりと2日間をユニバーサル三昧することに決定した。幸いなことに私たちが滞在するホテルからは充分歩いて行ける距離だった。
アメリカ特有の超bigな朝食の後には、軽い運動が必要で、この距離は丁度それを賄うのに敵した距離だったのだ。2月の現時点では、拡張工事が施されており、いろんな工事がエントランス前で行われていた。
御なじみのハードロックカフェのロゴが見えて来る。
エントランスまでは「動く歩道」ならぬ「歩く歩道」でもって到着する。エントランスからは右方向に進んでいった。TERMINATOR2SF大ヒット作のターニネーター2。ここでは3Dのグラスをかけて、映画館のような大きな会場へと入っていく。スクリーンに写し出されるターミネーター2のユニバーサルスタジオ・バージョン。
スクリーンから飛び出したキャラクターがステージにおいてもパフォーマンスが繰り広げられる。
この3Dシネマの凄さはダントツだ。リアル感溢れていて恐ろしい。観客はぎゃぁあああああーーー!と身をのけぞって大歓声が会場内にこだます。ETアドベンチャー
スピルバーグの大ヒット作、ET。
ET GO HOME!の如く、ここではラストシーンさながらの自転車に跨りながらETの故郷へ帰っていくというアドベンチャーである。BACK TO THE FUTURE THE RIDE
ドグ博士が発明した例のタイムマシン・カーでもってスリル溢れるタイムスリップの旅へと向かう。
迫力のあるシーンが目の前に広がり、車が上下左右に激しく揺れる。
ゾクゾク、ワクワクする楽しい乗り物だった。JAWS
ジョーズ・・・何となくもう古臭いアトラクションって感じではあったが、ボートに乗って、先導のガイドのパフォーマンスを楽しみながらの旅。
途中であのジョーズ君が現れ出るってしくみだ。
ガイドが銃でジョーズ君をしとめてめだたしめだたし。すごい炎が上がるのがおお!ってな感じだった。EARTHQUAKE
ここは地下鉄を模したゴンドラにのってアドバンチャーと言うよりもシュミレーションだ。
「地震だ!」
地震が発生する。
地下鉄が急に止まり、道路が陥没する。水道管が破裂し、炎があがる。
人々は地下に閉じ込められた状態を再現させている。
だが、これは阪神大震災を経験したほんまものの怖さを知るhirokoにとっては喜んでうひょうひょ乗って楽しめるような気分は出てこなかった。KONGFRONTATION
ロープーウェイ状のゴンドラに吊るされながら街を散策する。
突然、キングコングが現れる。
別段このゴング事体は恐くはなかったが、ゴンドラが揺れるのがおっかなかった。TWISTER
このユニバーサル・スタジオ内での一番新しいアトラクションである。
イメージ的にこの竜巻に飲み込まれて・・・すんごいライドなんだろうなぁ。。。
の期待を大きく外れて、実際は竜巻が起こればどーなるのか?ってなシュミレーションだった。床がドンドンズドンズドンして水飛沫をたっぷり浴びて、おしまいだった。
たいしたことはない。HANNA BARBERA
有名なアメリカアニメのハンナ・バーバラ。
ライドは車に乗ってのアニメの世界のアドベンチャーだ。
迫力あるスクリーンのアニメの世界に入っていく。車はバック・トゥー・ザ・フューチャーの如く上下左右斜めに大きく揺さ振られる楽しい乗り物だった。
その他いろんなショーも見た。
ビートルジュースのキャラ達が繰り広げるカッコイイROCKショーは楽しくイカシていたし、Animal Actorsでは動物たちのショーが行われ、ヒッチコックのパビリオンでは3Dのグラスをかけて、迫り狂う「鳥」のシーンを見たり、「サイコ」の実際の撮影がどのように撮られたのかを再現していた。ブルース・ブラザーズのショーもノリノリで楽しいものだった。
早朝7時に期待に胸を躍らせながらアパートメントを出る。待ちに待ったポートアベンチュラである。7時20分発のオプショナルバスツアーは2階建てのデラックスなバスだった。車内は家族連れ、若いグループ、カップル、ご年配と様々なメンバーで、勿論このバスはエアーツアーズが主催しているオプションであるのだから、日本人のhirokoを除く全てがブリティッシュという訳である。ツアーとは言ってもポートアベンチュラへの送迎だけであるが、ちゃんとバスガイドがついてた。
ガイドさんはどっぷりと体格のいい英語を話すスパニッシュの女性だった。hirokoとクリスはウキウキしながら2階のシートに陣取った。斜め後方には、自称「スパイス・ギャル」のイングリッシュの若い女の子達が、朝のはようからギャーギャーと甲高い笑い声で盛り上がっていた。ガイドさんがいろいろと注意事項や連絡事項を伝えるのだが、このスパイスギャルもどきたちは彼女の喋る英語をことごとく馬鹿する。
「ポォートアベンツゥーラァ」
「ねぇねぇ!ポートアベンツゥーラァだってさ!イッヒッヒィー、ゲッヘッヘー」
「ピクニックをお持ちの方はぁ。。。」
「ピクニックだってさぁ!そんなこと言わないわよ!ランチパックよねぇ!
イッヒッヒィー、ゲッヘッヘェー!」
という具合に一言一言何か言う度に、思いっきり馬鹿にするのだ。これは聞いていて気持ちのいいものではない。
若者の特権は何も恐いものがないことである。しかしこれはマナーに反している。
クリス君は横で、「スコティッシュの彼女らと同じ年代の女の子達はこんなことはしないぞ!」と、ブリブリと怒っていた。
しかもこのグループの遅刻者のせいで7時20分出発のバスが20分遅れて出発することになる。
遅刻者もやっぱりスパイスもどきで、何の悪びれる様子もなくどでかい図体をゆさゆさ揺らしながら、席に着くなり、ギャハッハーである。
甲高い話し声と笑い声がバス中にこだまして、ねぼけ気分もぶっ飛んでいった。
隣ではクリス君がブリブリと怒っていた。バルセローナを通過し、約2時間かけてコスタドラーダにある目的のポートアベンチュラへ
到着した。
ここは、アメリカのユニバーサル・スタジオも資金を出して援助している一大テーマパーク
である。
遊園地とテーマパークの違いは、遊園地がただ単に乗り物のある公園(UKではオートンタワーズやブラックプール)であるに対して、テーマパークは名の通り、いろんなテーマに別れているものを言う。
ディズニーランドを例にとるといい。
ファンタジー・ランドやフューチャー・ランドのように公園内が各テーマに区切られて、それぞれで独立したレストランやアトラクションや乗り物を備えているのだ。
このポートアベンチュラも、中国、ポリネシア、メキシコ、ファーウエスト、地中海という
5つのテーマに別れている。
このパークの1地番人気のアトラクションは、中国にある「ドラゴンカーン」というヨーロッパで一番長くて8つもループのあるジェットコースターである。パーク内は平日にも関わらず、たいそうな人出だった。特にスパニッシュの小学生〜高校生あたりの遠足の団体が多かった。何はともあれ、hirokoとクリスは1番人気のドラゴンカーンに直行した。キューはさすがに長々とすでに蛇のように出来上がったはいたが、目の当たりに見るコースの素晴らしさは恐怖感を誘うものがある。
さて、スパニッシュの学生パワーの凄まじさに驚きふためいた。
男の達は全く落ち着きというものを知らない、子供であるのだが、まるで3〜4歳あたりの子供のように狭いキューの列の中をじっと順番を待つことが出来ず、絶えず体を動かしている。てすりに登ったり、足をかけたり、腰掛けたり、しまいには鉄棒のように回転したり、馬鹿デカでかい声で話すというより叫んでいる。女の子たちはこれより酷くなる。
とにかくやかましい。陽気であるのはいいことだが、キーキー、キャーキャー、そして手拍子が何よりも好きなようである。
みんなで固まって、絶えずフラメンコのダンスの手拍子をとっている。
女の子たちもすぐ隣にいる友達ですら、話すというより叫んでいる。このパワーは物凄いものがある。
がだまぁ、やかましくて手拍子を打って叫ぶ程度なら我慢できるが、これにキューホッピングというのが加わるのだ。
キューの後方に自分の友達を1人でも見つけ出すと、その後方の友達を招き入れるのである。
一人や二人が割り込むくらいなら少々目をつむってやってもいいが、これが何人もの団体がどばっとごっそり前列に割り込んで来る。
それもたまにあるのではない。常時割り込んで来る。
これには開いた口がふさがらなかった。全くマナーってものはここでは存在していない。
彼らは悪いことをしているという罪悪感など持ち合わせず、割り込めた者は招き入れた者たちと一緒にまた手拍子をして馬鹿高い歓声をあげている。
hirokoとクリスは今までいろんな遊園地やテーマパークでこういう長いキューに並んでいるが、確かにフロリダのユニバーサルスタジオやディズニーワールドでもこういう光景はときおり見かけられた。
しかし1度や2度ぐらいなもので、ここの比ではない。
マナーのうるさいUKではまずはこんなことはそうそう起こることではない。
こんな割り込みをしようものなら、必ず誰かが注意をする。
スーパーなんかで長いキューに並んでいて、ホッピングをして割り込もうとした人を見かけたことがあったが、必ず誰かが「この人が先だよ!」と、促す。
レジのおばちゃんもしっかり見ている。
「駄目よ!この人が先なんだから、ちゃんと列に並びなさい!」と、注意する。
ところがこのポートアベンチュラでは一体スパニッシュの大人達はっこういう子供たちをどういう目で見ているのだろうか?と疑問が湧いたのだが、見て見ぬふりをしている。
私たち外国人だけが、顔をうんとしかめて、このえげつないスパニッシュキッズ達の大名振る舞いを睨んでいるだけなのだ。
きっとこのスパニッシュの大人たちも子供のころは同じことをやっていたのかもしれない。
炎天下の中1時間あまりも並ぶキューイングは誰だってうんざりくるし、少しでも先に先にと駒を進めたい気持ちはわからんでもないが、この信じられない割り込み攻撃には腹立たしい思いでむかつくばかりだった。隣でクリスがブリブリ怒っている。
さてこの日はクリス君、お気に入りのJリーグのNAKATAのロゴ入りTシャツを着ていたものだから大変である。
背中の所に大きく「NAKATA」などと書かれてあるので、スパニッシュキッズたちのいい暇つぶしにされてしまって、「ナァータァ!ナカァータァ!なかぁーたぁ!」
と野次と歓声が飛び交って、これがまた叫び声なので、やかましい。
「あんた、いつからNAKATAになってん?えらい有名人やんか!」とHIROKOもからかってみるが、クリス君はブリブリ怒っていた。
ここには変なロゴ入りTシャツを着て行かない方が無難である。
さらに驚くことに全くといっていいくらい東洋人をみかけない。
まぁ、この日が特に東洋人がいない日であったのかどうかはさだかではないが、バルセローナやダリミューゼアムで時折見かけた日本人観光客の姿は一切ない。
遊園地は馬鹿ほどある日本からわざわざ西洋にまで、テーマパークを観光に組み入れる観光客は、フロリダやロスを除く限りいないのは当たり前であるが、それにしても韓国人も中国人も日本人もみかけないとは、何だか奇妙な感じであった。
そのせいか、スパニッシュ・キッズ達はhirokoをまるで重箱をほじくるような目でジロジロと舐めるように見るのである。
日本にいる外国人が田舎へ行くと、「ガイジン!ガイジン!」と好奇の目にされされるような感覚が今ようやくわかるような気がした。
むかついたhirokoはこちらも相手を穴が開くほど見つめ返すのだった。
大阪弁ではこれを「めんちを切る」という。
凄まじい割り込みで待つこと約1時間だったが、ようやく我らの順番となった。
何ともラッキーなことにシートは最前列である。
このようなトップクラスのジェットコースターは最前列でこそ、その醍醐味が倍増するというものだ。
イングランドにあるオートンタワーズの「ネメシス」などは、最前列だけが別のキューとして
設けられている。ワクワクしながら乗り込んだ。
8つのループはさすがに迫力があり、速さもあり、結構長距離である。
ギャァー!うギャァー!とええ歳をこいて喉が涸れるほどおたけびするhirokoだった。
1時間を嫌な思いで並んだことなど、一気に吹っ飛んでしまった。
ブリブリと怒っていたクリス君も機嫌がよくなって、「ジェットコースター狂のマイケルに見せてやるんだ」と言いながら、このドラゴンカーンのTシャツを嬉しそうに買っていた。
二人とも単純細胞である。お次の第2番人気はファーウエストに設けられている「スタンピダ」というコースターである。
まぁ、マジックサンダーマウンテンに似たようなジェットコースターである。
しかし、ここでもやっぱりスパニッシュキッズの割り込みパワーが爆発している。
ここでも約45分あたりのキューである。
スプラッシュマウンテンもどきの激流下り「tutuki スプラッシュ」。
ここでは思い存分うそぉー!という程の水をかぶるが、スペインである。
ポトポトに濡れた服もあっという間に乾いてくれる。
パーク内はかなり広く、これを1日で堪能するには時間がなさすぎる。
何せ人気のアトラクションに並ぶのに時間を費やし過ぎるからである。
2日間は欲しいところではあるが、何せこのマナー最悪のスパニッシュキッズたちは
どこのアトラクションにも出没している。
「こいつらから離れたい!」という気持ちが湧き出てくる。
やはり精神的には1日で充分かもしれない。
そそくさと乗り物三昧を繰り返し、最期にもう1度「ドラゴンカーン」を決めてバスの待つパーキングへと戻っていった。
このパークの開園は朝の10時からで閉園は、この6月の中旬までは7時となっていた。
だが、ガイドさんから言い渡された出発時刻は6時である。
まったく急ぎ足で回った園内ではあったが、ドラゴンカーンに2度挑戦できたのであるからして
二人ともご機嫌だった。
バスに戻って出発を待つが、やはりこの手の団体集合では遅れてくる奴が出て来る。
「きっとあの例のイングリッシュのスパイスギャル達が最期だよ!」の、hirokoの予想は見事に的中だった。
もっともこの園内はかなり広いし、結構迷子になったりする。
それに遊びに夢中になっていると、どうしても時間を忘れがちになるし、何と言っても園内は7時まで開いているのである。
それを6時に集合と言われても、なかなか気が付かなくて当然と言えば当然である。
ガイドさんは、段々顔をひきつらして、パークの入り口とパーキングを行ったり来りしながら、遅刻者を待っている。
それでも約20分ほどでスパイス達は頭をかきながら戻ってきた。
ああ、やれやれと思いきや、ガイドさんが人数を確認するとまだ2人足りないと言う。
大人や若者は待つことは出来るが、こういう狭いバス内で育ち盛りの子供たちがじっとしていられるはずはない。
泣き出す子供やそれを叱る母親のキリキリ声、走り回る子供たち。。。
運ちゃんもイライラしながら、タバコをふかせてバスを出たり入ったりしている。
とうとう運ちゃんとガイドさんは35分を過ぎたところで、決定を下した。
バスは2人の客を置き去りにして、コスタブラーバに向かって出発させたのだった。
ガイドさん曰く、どこかのバスが拾ってくれるかもしれないし、タクシーでも2万円ほどだと・・・
「ほう!容赦なしなんやなぁ。。」と、hirokoは驚いたのと同時に、日本だったらこういう場合、
何分までが制限時間として待っているのだろうかと、興味を覚えた。
だがたった二人の為に、何十人もの乗客を1時間も待たすわけにはいかないのだ。乗客はどっぷりと遊び疲れた様子で、意気のよかったスパイスギャル達も、あの
スパニッシュキッズの毒気にやられたのか、行きとはうって変わって、えらく静かでおとなしくなってしまっていた。
勿論バスの中では、スパニッシュたちのマナーの悪さについて皆が皆口を揃えて不平をもらしていた。
「殺してやりたいと思ったわよ!」と、隣のシートの女の子達がどえらく嫌な思いをしたのであろう、口々に信じられない、信じられない!を連発していた。
ドラゴンカーンは魅力だが、彼らがいる限り二度と来たいとは思わなかった。