HIROKOのMUSSELBURGH TODAY


  2005

歌うウンコ犬
CSI マッセルバラ
きつね煎餅
怒れるクリス君
バーチャル・マネー
10年ぶりのお買い物パート2
日本のアニメはアメリカから
10年ぶりのお買い物
お世話になりますDASH TAXI
幸運?悪運?
2004年を振り返って



歌うウンコ犬

日記のところに時折登場したお隣の犬「TEZ」君である。
何故に「ウンコ犬」と情けない名前がつけられたいきさつも述べたことがあると思うが今一度お話しよう。
お隣には犬がいた。
以前は黒いでっかい犬だったがお歳を召して階段の上り下りが不自由になってきたがために犬の「老犬ホーム」へ入れられてしまったそうだ。
しつけがよく行き届いたいい犬だった。

さて、この2代目の犬。
昨年のクリスマスにお隣にやってきた。
今度は白で、ころころとちっちゃな子犬だった。
「うわぁーかわいい!」と思っていた。
お隣と我が家を仕切るバルコニーの隙間はまだ小さな犬には大きすぎて、しばしばお隣の住人の目を盗んでは我が家に入り込んで遊んでいた。
新年あけましておめでとう!の1月1日。New years day、元旦の朝も何とまぁ律儀にもお年始のご挨拶に隙間をスルリと抜けて我が家のバルコニーにやってきた。
「わわぁ!お年始に来てるよぉー!」と驚いていた。
犬はコロコロを屈託なく遊びまわったご様子でご機嫌麗しく自分のおうちへ帰っていった。
ふと見ると、我が家のバルコニーのド真ん中に黒い蛇のようなものが鎮座していた。
「げっ!ウンコやんか!あの犬、ウンコを落として行きよったんやぁーーーーー!」
もう腹が立つと言うより可笑しくってしかたなかった。
クリス君と二人で馬鹿笑い。
何にもよりにもよって新年早々に人の家に「ウンコ」を落としていくなんて!
うちらが二人とも動物が好きな人間でよかったようなもんである。
もしもこれが動物嫌いな、特に犬が大嫌いな隣人だったら、大騒ぎになるところである。

さぁ、この「ウンコ」どうしよう???
「ウン」がつく「運」がつく???
ねぇ、どうしよう?と二人は顔を見合わせて、「今日1日は放置しておこう」という結論に達した。
今年1年運がつくかどうか試してみたかったからである。
昼を過ぎたところで、お隣のジェーンさんが放棄とバケツを持ってやってきた。
顔が真っ赤になっている。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」ただただ平に平に謝っている。
クリス君は「いいんだ!いいんだよ!、この寒さだから今日1日置いておいたら、明日はカチコチになって取れやすいだろうから、このまんまにしているんだよ!」と・・・・・
それ以来この犬は本名のTEZとは呼ばれずに我が家では未だにウンコ犬と呼んでいる。

数ヶ月が過ぎて、ふと気がつくとウンコ犬はそれはそれはドでかくなっていた。
もう隙間をすり抜けて我が家に侵入することが不可能になっていた。
んが、やっぱ我が家のことが気になるみたいである。
この犬もガイジンならぬガイ犬であるから日本人のhirokoが珍しいのかもしれない。
しかし、このウンコ犬は英語しかわからない。
うちの実家の猫はチンチラという西洋猫であるにも関わらず日本語を理解している。
たいしたもんである。
このウンコ犬が日本語がわからないのを良いことに、バルコニーで鉢会うと「あっほう!」と呼んでみたりする。
まだ「マタギ」を着てビビらしたことはない。一度遣ってみないといけないと思っている。
どうしても気になってしかたがないらしく、バルコニーの隙間から顔だけを出して何とか体も・・・・と思っているがうまくいかないみたいだ。
いつもこうやって顔だけ出して、犬のくせに笑っている。


そんなある日のことだった。
アイスクリーム・バンがやってきた。
これについてはアイスクリーム・バンはロマンの香りをご参照ください。
このマッセルバラにはいろんな種類のバンがやってくる。
数があるのでそれぞれ流れる音楽も違うのである。
定番でやってきていたのは「アルプス一万尺」だった。
ところが、新しいバンがやってきた。
メロディーが「You are My Sunshine」なのである。
「ああ、メロディーが違うねぇ、これは初めてだよなぁ・・・」とhirokoも聞いていた。
相変わらず、クリス君は窓の外を童心に戻って眺めている。
「おお!新しいぜ!新しいぴかぴかのヴァンだぜ!」
「何か欲しかったら、買っておいでよぉー!」をhirokoは言う。
お隣から不可思議な犬の吼えが聞こえてきた。
「へぇー!あのウンコ犬も何か欲しいねんわ!」
と思っていたが・・・どうも違う。
いつもの吼え方ではない、何か狼の遠吠えのような切ない「ハホォーホォーホォー」と連続で鳴いている。
変な奴!
数日やはり同じようなことが起こり、よく聞き込んでいるうちに気がついた。
彼は歌っているのである。
そしてじっくり聞き耳を立てながら毎日過ごしているうちに、またもや可笑しいことを発見する。
好みがあるのである。
アルプス一万尺はどうもお好みではないらしく、このメロディーが流れてきても反応はないのだ。
だが、、この「You are My Sunshine」は十八番みたいである。
必ずこいつが流れてくるとお隣から「ハォーホォーホォー・・・・・・・・」延々と切なげに歌っている声が聞こえてくる。
なんとロマンチックな犬ではないか・・・・「You are My Sunshine」なのである。
ひょーきんな顔をして「You are My Sunshine」を歌っているのである。
何とかその姿をカメラに収めたいと何度か試みたが、このバンが来るのが夜なので真っ暗でうまく写らない。
今度隣の息子に頼んでみようかな?
今までPETを題材にした我が家のご自慢ペットみたいな番組で視聴者からのビデオを流すというような番組で歌を歌う犬というのを見たことはあったが、まさかこのウンコ犬が歌を歌う犬だったとは!

うちにも犬が欲しいなぁ・・・歌を歌う犬。
子犬の頃からNeil Youngを毎日聞かせるねん。「Neil Young を歌う犬」で一儲けできるかもしれないではないか!

このウンコ犬の好みは激しい・・・というか芸術がわかる・・・違いが判る犬なのかもしれないが・・・・
我が家の階下にはフットボールのハーツを応援するフリークが住んでいる。
ハーツがTV中継されるときにはいつも音痴であるにも関わらず、ボリューム一杯大声張り上げて歌い狂うのである。
「およよ?隣の犬もか?」と思っていたら、吼えていた。
これは完全に怒りを表した吼え方であった。
怒っている!下手な歌を怒っているのか??いや?待てよ?
お隣は「セルティック」のファンだっけ?

この歌うウンコ犬、このクリスマスが来たら1年か・・・・
この1年。ウンコを落とした元旦・・・・「運」がつくと大目に見てやったが・・・今年も後僅かではないか・・・・
今のところ「運」はないぞ。
宝くじは当たらんぞぉー!!!






CSI マッセルバラ

ドラマにはまっている。
何がきっかけだったか思い起こしてみると、キーファサザーランドの「24」からである。
アメリカでの超人気ドラマがUKに上陸し、UKでも毎週放映されていたことは知っていた。
だが、クリスもhirokoも途中から見るのが嫌いである。
したがって見そびれていた。
そのうちシリーズ1が終わり2が始まり2が終わり・・・と知らずうちにシリーズ3も終わってしまっていた。
見ている人から口々に「はまっている」「めちゃクソ面白い」とのことで、これはどうにかせねばと思っていたが、E-bayでBOXセットで購入し、見終わったらすぐさま売りに出すと、それほど収支に差がないことを発見。レンタルやデシコシコ借りても結構な金額になる。
それ以降、面白いシリーズ物のドラマはBOXセットで・・・ということに落ち着いた我が家である。

「24」もシリーズ1,2,3と全て見終え、シリーズ4を見終えて、来年早々にシリーズ5が始まるという。
これならばもうBOXセットを待たずとも、毎週のオンエアーを録画することが可能なドラマとなった。

「24」を終えた我が家ではお次に登場したのがこの「CSI」なのである。

「CSI」クライム・シーン・インベスティゲーション、日本では「科学捜査班」と訳されている。
まずはこのCSIには3つある。
土台となったのだCSI・・・・これがラスベガスが舞台となっている。
映画「羊たちの沈黙」でハニバルレクターを演じたのはアンソニー・ホプキンズだったが、その以前のハニバルレクターを描いた映画「マンハント」にレクター役で出演していたウィリアム・ピーターセン、その」狂人的な科学者役にチッタンコの彼をチーフに4人のメンバーを従えての犯罪捜査のドラマである。
シリーズ1で絶大的な視聴率を得て超人気ドラマに躍り出た。アメリカでは現在シリーズ5を終えてシリーズ6に突入している。(日本ではシリーズ2まで・・・現在のところ)

そして舞台をマイアミにした「CSI マイマミ」が登場した。
ラスベカスとは一味違ったホレイショ・ケーンをチーフに、ここでも人気が出て、シリーズの2を終えたマイアミだった。

最後に「CSI ニューヨーク」まで登場してしまった。
ラスベガスやマイアミといったちょいと田舎臭い舞台とはゴロリと変わってここは大都会のニューヨーク。
俳優、女優人もお洒落になった。
ここでは「ホレストガンプ」や「アポロ13」に出演していたゲイリー・サイニーがチーフとして登場する。
こいつはちょうど最初からUKでの収録が可能だったため、現在追っかけ録画中である。

さぁ、こんな調子でCSIと言えども3つあってそれぞれのシリーズが24ものエピソードを持っている。
まずはCSIのラスベガスのシリーズ1からBOXセット購入が始まって、現在シリーズ3・・・現在進行形である。

これだけCSIを見続けていると「はまらない」方がおかしいのである。

毎日のマッセルバラでの生活に異変が起こる。
キャラクターたちはいつも指紋採集やDNA採集のための小道具を持って現場に到着を果たす。
ピンセット、綿棒、欠かしてはならない懐中電灯にスプレー、そして粉を散らすハタキのミニチュア。
超はまりやすいhirokoはこうした小道具を用意した。
一見世間から隔離されたような超平和な街マッセルバラ。
しかし犯罪はどこに潜んでいるのやもしれぬのだ。
CSIマッセルバラの捜査官hirokoマックは町へ繰り出した。

これだけCSIを毎日見続けていると、ふと目にするものが今までとは違う感覚となって実に新鮮。
階下のアンダーダウンさんの綺麗な庭をレンガでめぐらしてあるがその1つだけが倒れている。
「これは犯罪に匂いがするか???」
どうして1つが倒れているのか?
「うん?何やら髪の毛らしきものが????人間のか?犬のものか?」
誰が倒したのか?このレンガで誰かのドたまをかち割ったとか???
眺めながら想像が怒涛のように沸いて出る。

道路に出た。
ポテトチップスの袋・・・だれがここにこの場所に捨てたのだ?
何のために?うむむ???まだ中身がちょいと残っている???どうしてだ?
なぜ全てを食べずしてこの場所に放置してあるのか?
中のチップスに毒が盛られてあるやも知れぬではないか・・・・
おっと!いけねぇ。ゴム手袋を持って出るのを忘れちゃいまったではないかっ!捜査官hirokoマックとしたことが!

およよ!犯罪らしき証拠品!!
パンツが落ちている!
白の男物のブリーフ・・・サイズはMとみた。
一昨日の雨で湿って横たわっている。
なぜだ?なぜなのだ?
どうしてパンツがこんなところに放置してあるのか?
新品の袋入りのパンツなら主婦の買い物袋からこぼれ落ちたものと断定できる。
だが・・・生身のパンツがどうしてこんなところにぃ?????・・
ここで男が「ウ○コ」をしたのか?だったら。ウ○コはどこだ?
ない・・・ウ○こははない。
ということはどういうことか???
この持ち主は今「生きているのか?」「仏になってしまったのか?」
いくら酔っ払って、この寒空でパンツを脱いだとしても、ここから家までノーパン状態か????
ただの露出狂なのか?
露出狂だとしたら、どうしてもっと人がにぎやかな通りで脱がないのだ?
エジンバラのロイヤルマイルでやるならわかるが・・・こんなあまり人の通らない道路のまんなかで???
露出狂ではないなぁ。
ここ、この場でエッチをしてパンツをはき忘れて帰った・・・・
いや、レイプかも知れぬ。
だが、レイプ犯がパンツを残していくか?それはない。
一体何なのだ?このパンツ!

捜査官hirokoマックはちょいと行き詰まってしまった。

そんな話をこんこんとクリス君に報告した。

「なぁ、頼むから事件がないからといって、おいらを殺さんといてくれよぉー!」






きつね煎餅

どうだ!この何かよからぬことを企んでいるような含み笑いを浮かべるこの不気味な顔!
これぞ「きつね煎餅」なのである。
正式には「稲荷煎餅」と言うのだそうだが、hirokoは大昔からきつね煎餅と呼んでいる。
随分とマニアックなお煎餅。
この煎餅はどこで買えるか?
稲荷神社の入り口のお土産屋にしつこいと言うほど並んでいる。
サイズもいろいろあって、ミニチュアサイズから大きいものは人間様の顔ほどのものもあったように記憶にある。
そいつが又どーしてこんなところに張り付いているのか?
hirokoの先輩の娘さんが修学旅行に行かれて、お土産で買って帰ってこられた。
その先輩からの報告だったのだ。
それを聞いた途端!うげぇー!うぎゃぁー!とはしゃいでしまった。
何せこのきつね煎餅はhirokoの「スイカ」に次ぐ大好物だったからである。
長年忘れ去られていた。
ところがふと、アバディーンにいるときに何かの拍子で思い出して、どーしても食べたくなった。
だいたいUKじゃぁこんなおせんべいはある訳きゃーあない。
第一、狐やたぬきを奉る神社があること自体、ガイジンさんたちには考えもつかないことだろう。
塩煎餅やしょうゆ煎餅、ゴマ煎餅のたぐいは何とか日本食良品を置いている中華食料品店や最近では普通のスーパーからでもGET出来るようになったが、所謂昔風のこのテのたぐいの煎餅はロンドンはどーか知らないが、こんなスコットランドじゃぁ手に入らない。
ましてや狐のお面のような煎餅・・・日本でもかなりひょうきんな存在だ。

里帰りの際に買って帰らなければならないものをいつもリストに作っている。
そのお買い物リストに「きつね煎餅」が加わった。

幼い頃のことがずんずんと蘇ってくる。
稲荷神社は数々あれど、hirokoは伏見稲荷神社しか行った事はない。
関西人の我々は「おいなりさん」と呼んでいる。
そもそもhirokoが子供だった頃、豊田家のお墓が京都にあるので、毎月1度は親父の健ちゃんの車に詰め込まれて、伏見経由の京都のドライブが月課だったのだ。
だいたい寺の墓参りのついでに伏見のお稲荷さん・・・・神社に行くというのは本当は「けしからん」世界なのである。
主に商売をするものが参拝するこの伏見のおいなりさん。
信心深い健ちゃんは毎月欠かさず通っていたと言うわけだ。
一人じゃ寂しいから親子を詰め込んでせっせせっせと通っていたわけだ。
せっせせっせと通っていたにも関わらずぱぁーっとした人生じゃない。
やっぱり寺と神社に「ついで参り」でバチが当たっていたのだろう。

(余談になるが・・・・一家が奈良の橿原神宮に引越しした。それでもこの月参りは欠かさなかった。だが、橿原神宮周辺にもいろんなご利益のある神社、仏閣が多い・・・ある大晦日、飛鳥村のとある寺が除夜の鐘を一般に公開して鐘をつかせてくれるというので、健ちゃんはまたまた一家総出で鐘をつきに出かけた・・・・鐘をつく・・・金がつく・・・・その翌年1年、金がつきますようにと・・・・そしてその年どえらい目にあった・・・・それっきり、健ちゃんは鐘をつきに行こうとは口が裂けても言わなくなった・・・・)

さぁ、この伏見のお稲荷さん。
参道のお土産屋にはいろんなお土産が並んでいる。
子供心にお土産屋が楽しくて仕方がなかった。
お参りなんぞにゃぁ興味はない。
ただただこの狐の煎餅だけが欲しかったのだ。
だからこれを買ってもらいたければ付いていく以外になかったのである。
漫画チックに描かれた狐ではなく妙にリアルっぽい。それでいて、「騙してやるぞぉー!」とでも言いたそうな不気味な微笑を含んでいる。
子供心にやっぱり不気味だった。

物心がついて大きくなった時、健ちゃんから体験談が聞かされた。
昔健ちゃんが一人でこのお稲荷さんを参った。
このお稲荷さんには「おやま」がある。
本殿の奥から登山口のような鳥居にはさまれた参拝道が伸びていて、おやま参りが出来るようになっている。
赤い鳥居の参道をずんずん登っていく・・・・各箇所にいろんな関所めいた社が祭られている。
一の峰、二の峰、三の峰という具合に全ての社を参拝して下山すると本堂に戻ってくるという具合である。
殆どの人そして殆どの場合はこの本殿だけ参拝して帰って来るのだが、健ちゃんはある日この「おやま」めぐりをしたのである。
「さぁさ、いっちょ、山巡って、ご利益一杯もらって、さぁて帰りには参道のところで一杯ひっかけて帰るとするか・・・・」などとのほのんと歩いていた。
おやまの参道には幾人か健ちゃんの前を登っていた。ふと気がつくと今までついてきたはずの前の人達が減っていく、そして・・・あれぇ?どうしたのかな?と思っているうちにずんずんと道は狭くなり、前に歩いていたはずの人が消えてしまっていた。
「げっ!騙されたぁー!」でもってもう遅い。
結局健ちゃんは京都は山科のあたりまでずんどこ歩いてようやく下界に出ることが出来たのだそうだ。

これは本当の話で、未だもって健ちゃんは不思議がっている。
まだ祖母が生きていた時代で、帰って来て母親に告げると、「あんた!騙されはったんや!何かしょーもないこと考えてはったんやろ?」と大笑いされたという。
そんな奇妙なことが昔は結構あったという。
今はどうか知らないが・・・・

この話を聞いた後、俄然興味が沸いた。
大学が京都だったので大人になってからも、ふとお思いつくと伏見へ行ってみた。
そして「おやま」体験を行ってはみたが、まだ騙された経験はない。

帰国してやっぱり伏見へこのきつね煎餅ほしさにほいほいと出かけていった。
お土産屋だけで帰って来たかったが、狐のバチが怖いから、やっぱり本殿で手を合わせて・・・・



怒れるクリス君

この男と一緒になって3月がきたら10年になる。

TVに向かってグチグチと批評はするものの滅多なことでは怒らない男である。
男にも更年期があるのかどうかは知らないが、この滅多に怒らないクリス君が怒りまくっている。

最も自分が招いた種なんだが・・・

その日、hirokoは内勤に変わって早速風邪をもらってきたクリス君から有難い風邪のギフトを頂いて、寝込んでしまっていた。
昼間、何度か電話が鳴ってはいたが、寝室からリビングへ行く気力もなかった。
どうせ最近の電話のセールスばっかりが続いていたので、放おっておいた。
急を有する深刻な電話なら留守デンメッセージに入るはずだから・・・

眠り込んでいたところを帰宅したクリス君に起こされた。
「Very Bad ニュースなんだ・・・・」と頭をうなだれている。

Badニュース???
見ると本人は怪我もしていなければ体がだるそうな気配もない。
「やだなぁ・・・何にぃー???このクソしんどいのに・・・・・・」
と・・・・よっこらしょで、起き上がった。

「財布をさぁ・・・なくしちゃったんだよ」ボソリと言う。

へっ?財布ぅー!一体どーやって帰ってきたのん?である。
ああ。電話がガンガン鳴ってたよなぁ。

内勤に変わってからクリス君はバスを2本乗り継いでの通勤になった。
なので、バスの定期を買ったわけなんだが、1本目のバスでプリンシズ・ストリートまでは行けた。
んが、マッセルバラへと戻るときに、「はれ????財布がねぇー!」となったのだ。
・・・ということにゃぁ、1本目のバスに置き忘れたことになる。

慌てたクリス君は早速その足でロジアン・バスのオフィースへ。
「財布を34系統のバスの中に置き忘れた」と報告し、その中にはバスの定期も入っているんだ。銀行引き落としで£31.00払っているのだから記録はあるはずだし、とにかく今すっからかんなので、定期を再発行してくれと頼んだ。
んが。定期の再発行には£5いるという。
財布を丸ごと落としたのだから、その£5すらもない。
£1のコインすらもない状態なのである。
それだったら、1日バス券でも発行してくれ!と怒ってしまった。
マネージャーとすったもんだを繰り返して、ようやく「こんなことしちゃぁいけないんだけどなぁ」というマネージャーが折れて1日バス券を発行してくれて、無事に帰宅するに至った経緯となる。

バスの後は即座に銀行へ走り、バンクカード、クレジットカードの紛失届けを報告し、警察にも連絡して落し物に報告。

さぁ、すったもんだのロジアン・バス。グリーディーこの上ない。
そもそも、このロジアンバスの新規定期購入にあたっても、首を傾げたくなるようなシステムだった。
1ケ月ごとにオフィースへ出向き買い求める学生さんのような立場ならいいが、ロイヤルメイルを辞めない限りは延々とこのバスを利用せねばならないので、便利な銀行引き落としを利用することになる。
まずはその銀行引き落としのための新規前払い金が£50、その場で支払わねばならない。
そおして次の月から£31が毎月自動的に引き落とされることになる。
引き落としの日は月始め、半ば、月末と3つ選択できる。
クリス君は月半ばと決め、契約した。
新規で買ったのが7月の20日で、£50で購入したことになる。日割計算などしてくんないのだ。
そして翌月8月15日にはきっちりちゃっかり£31が銀行から引き落とされている。
この前払いの£50・・・定期の値段は£31.
この£31を前払いするのならわからんでもないが、£50もとっても1ケ月に満たないうちに次の£31が引き落とされている。
なんだか狐につままれたようなお話だ。
この差額は、契約を解除するときに払い戻されるようだ。
こいつもロイヤルメイルを辞めるかはたまた転勤するかしない限りは発生しない。
こんな苦々しい納得に疑問符を抱えながら、この事件だ。

銀行引き落とししているのだし、記録は登録しているはずである。
お客様が定期を落としたと言っているのだ。
それもロジアンバスの中にである。
そんなものすぐに再発行できるはずだし、すでに料金は支払われているのだから、タダで再発行してくれてよさそうなもんである。
んが、£5を払えという。
前払い金£50もふんだくっておいて、どーしてその金でカバー出来ないのか!
クリス君はブリブリ湯気を立てて怒っている。
「もしファースト・バスが通っていたら、二度とロジアン・バスは使わないぞぉー!」と豪語したいが、悲しきかな通勤経路にファーストバスは時間的に無理がある。
またしても苦々しい思いで悔しがっていた。

翌日、再びロジアンバスへ出向き、£5を腹って再発行してもらったら、前日の1日バス券の£2.20までしっかり請求された。
またまた怒りがこみ上げてくるクリス君。

hirokoも一緒になって腹は立てたが、結局のところ「自分が悪い」のである。
仕方ないやん!今度から気をつけなきゃ!と、なだめ役に回っていた。

翌々日、警察に電話をすると、財布が見つかったというではないか・・・
ただし、現金の約4,000円ほどはきれいさっぱり無くなっていた。
さぁて、どーする?だ。
はたまたここでどっきりの新事実が発覚する。
警察の紛失課曰く・・・・「ありますよ。ありますよ。だけど返して欲しけりゃぁ、£2.00よこせ」ときたもんだ。
落し物を返して欲しい場合は£2.00いるのである。
げっ?んなアホなぁ。
一体どーなってのぉー?
この財布がブランドの超高級なものなら考えないでもない。
んが、だいたい人の手に渡って、それも現金を抜かれて、カードだってそこに入っているものは全て差し止め済みのヨレヨレの財布を£2.00出して返してもらいたいか?と問われれば、答えはNO!である。
だいたい気持ちが悪い。
人の手に渡って、しかも現金を抜かれた財布とはおさらばしたいではないか。
んが。しかし、落し物を警察でも£2.00、徴収するとは驚きだ。
これにはクリス君もあきれ返って怒る気も失せてしまったようだ。

ロジアン・バスも酷いが、警察もヤルじゃん・・・・である。

しかしまぁ、あの日クリス君が帰ってきて深刻な顔で「Very Badニュース」なんて言われた時にゃぁ、ぞっとしたけど、たかがちょいと予期せぬ出費で済んだんやない、もしもこれが交通事故なんてことにでもなったら、どえらいところだったよ。そっちの方がずっとずっと怖いやんか。」
と慰めたら、クリス君の怒りも萎えたようである。
単純な男である。





バーチャル・マネー


今年の春から、我が家はE-bayでPay Palを採用している。
E-bayは勿論Pay Pal以前から利用していた。
特にプレステゲームを購入して、ステージを完璧クリアーしたら、すぐさまE-bayで売るということをアバディーンの時代から繰り返していた。
E-bayは素晴らしいオークションサイトとして全世界で知れ渡っているが、そのPayPal導入で支払方法が簡単簡潔で今やhirokoは買い物三昧に日々を投じている。
中古品を扱うオークションというイメージは最近では全くなく、各商店がE-bayを利用して一般に混じって商品を売りに出している。
クリス君がせっせといらなくなったレコードを売る。
以前なんぞは、初版のシングルレコード・・・・(すみません。。。名前が思い出せない)が何と何とで、£165(約3万3千円)で売れてしまった。
これは今までで最高高値を記録している。
郵送先もUKのみならずヨーロッパ各国、アメリカ、遠くは日本にまでブツは売られていくのである。
相手先からPay Palの口座に振り込まれる。
そうしてhirokoはその口座を利用して欲しいものを買うのである。
hirokoは使う人である。
何せ、手に取ったお金という感覚がないものだからついついほいほいとそのバーチャル銀行から、お買い物。
以前お話したが、日本のアニメや映画をアメリカやカナダのE-bayから買ったりする。
一通り日本の映画に飽きたら、今度は・・・クリスステッチ用の布、糸なんぞを検索すると、素晴らしい!
だいたいクロスステッチ用の糸は1色68P(約136円)するのである。
色の濃淡で立体感を出すクロスステッチの世界ではかなりの色の糸が必要となる。
勿論在庫色はかなりあるものの、はやりよく使う色は決まってくる。
マッセルバラにあるステッチshopはフレンドリーでいつもマケてくれるが、1色68p、10色でも£6.80となって結構贅沢な趣味にもなる。
E−bayで見つけたバーチャルショップの手芸屋さんでは「お好きな色10色£2.99、郵送料タダ!」「お好きな色20色・・・・」「お好きな色30色・・・」
云々で信じられない安さを発見してしまった。
こうなるとステッチshopには申し訳ないが、こちらを使わない手はない。
布も同じようにして激安なのだ。
これでステッチ関係はこのバーチャルショップで決まりとなった。

ステッチを休憩して今度hirokoを襲った興味は「ジグゾーパズル」である。
The Most Difficultジグゾーパズル・シリーズで、500ピースあまりなのだが、こいつが両面印刷が施されてある。
こいつがなかなか難しいと思っていたが、んが、こつを覚えると、案外簡単に仕上げてしまう。
犬、猫、サッカー、ロンドン、ゴルフ、ロイヤルファミリー etc・・・・のいろんなバージョンがあって、こいつもE-bayで安くで手に入れて一通り全て仕上げてしまった。
仕上がってしまったものにはもう用がないので、友達に送ったり、再びE-bayに売りに出す。
今は3Dジグゾーである。
つい先だって1483ピースの巨大ビッグベンを仕上げて大満足のきわみをいっていたのだが、4500ピースのニューヨークというものを見つけてしまった。
こいつは凄い。
しかしかなり大きなもので、送料ですら£10あたりする。
もうちょいバーチャル銀行にバーチャルマネーが溜まるまでちょいとおあずけ状態・・・・。

ロンドンのテロ以降、ロンドンでは自転車が飛ぶように売れているという。
クリス君が自転車を検索したら、あったあったで、激安の自転車ショプ。
マッセルバラの田舎町。
自転車があったらいろいろサイクリングできるし、運動不足解消にもなる!とクリス君はどらく真剣になって、売る若から買う側に・・・・
とうとうクリス君が自転車を送料込みの£51で落札させた。
このUKで新品のマウンテンバイクでこの値段はまずありえない。
どんな自転車が来るのか???あまりこの値段なのだから期待こそ出来ないが・・・・

すぐにE-bayに検索をかける習慣がついてしまった。
たとえば、デジカメのリチウム電池だとか、プリンターのインクだとか・・・何か切れたものが出てくると、ちょいとE-bayで・・・という具合だ。
バス代を使って、銀行によってお金を引き出して、買い物に出かける手間もない。
全く便利な世の中である。

しかし、「お金」という実物がないだけに、ちょいと怖い気もする。

つい先日はものすごいものを発見した。
DVDをあさっていたくリス君が「hirokoぉー!」と叫んでいる。
「何やねん?又しょーもないもん探してるんやろが!」と思いながらスクリーンを覗くと・・・スカイBOXオフィースがタダで見れる!というもの。
何とBuy It Nowで99pとなっているではないか・・・
たとえまがい物でも99pなら惜しくない。
半信半疑でBuy It Nowをクリックして99pで購入した。
これは知識の購入であって新しい分野である。
つまりだ・・・昔スカイデジタルに勤めていたエンジニアか・・・そうかこういう分野の専門とする学生なのか・・・それは定かではないが、
購入直後にE-mailが届いた。
そこにはスカイデジタルBOXオフィースがタダで見ることが出来る設定方法が書かれたあった。
すぐさま印刷して、試してみたら・・・・おおおおお!映画が映っているではないかいな!
スカイデジタルは全てのチャンネルを契約すると毎月£40(約8,000円)となっている。
これはまだまだ高いので、我が家はベイシック料金£19.90で契約している。
これは全くのフレキシブルなので、今月はスポーツのチャンネルを加えたいとか、映画のチャンネルと加えたい・・・そしてもういらない・・・などの出入りが自由に出来るのである。
そおしてスカイBOXオフィィースというのは60チャンネルもある映画を見たい映画を£2.99で個別に申し込んで見れるというレンタルビデオ屋のようなしくみとなっている。
こいつが設定1つで解除出来たのだった。
イリーガルの世界である。
あまり大声で話してはいけない・・・と言いながらしっかりこんな場所で暴露しているが・・・

これからはこういった知識を売る時代になるのかも知れないなぁ。
スクランブルをかけるものがいてそれを解除するものが出てくる。
ビールスを作るものがいてビールスを遮断するものが出てくる。
いたちごっこはまだまだ続きそうだ。





10年ぶりのお買い物パート2


前回、10年ぶりのパスポートのお買い物をして、グリーンカードの再申請のお話をしたばかりである。
あれから1カ月半あまりが過ぎて、我が家に封書が到着した。
「へぇーーー!やっぱ、£155も払っているだけあって、仕事がスピーディーになったもんなんや!ええこっちゃええこっちゃ!」とにんまりしながら封を開けた。
そこには新しいパスポートに写真付きで貼り付けられたグリーンカードがくっついているはずだった。
あれぇ・・・真っ白・・・何もくっついていないぞ!
あれぇ?
そこには古いパスポート、新しいパスポートに伴なって数枚の書類が入っていた。
じっくり目を凝らして読んでみる。

「あのな、わてら、ガバメントが変わってん。知ってるヤロ?そやし、ホームオフィースもちょいと新しい変更が出てくるんは当たり前やろ?
そやし、4月の1日付けで申請書類の方式も、料金も変わったんやで!、あんたが送ったんわ、£155や。足りへんねんわ。£5ポンドな・・・
£200になったんや。それに書類も変わってん・・・それでもやって欲しかったら、全ての書類を揃えて、£5支払ったら、やったるわぁ。」

・・・と・・・かいつまめばこういう内容である。

堪忍袋の尾が切れる。
何やて?
ガバメントが変わったら新しい法律や書類になるんわ、そりゃぁ仕方ないで、我慢するデ。。。
そやけど、あたいが送ったンワ、そのガバメントが変わる前の話で、5月の半ばにガバメントが変わると4月1日付けでさかのぼって法律が変わるってことなんかぁ?
変わる以前のWEBサイトで申請書類と料金送ったのに。
何と言う釈然としないやり方なんだろう。
こいつら、はハエや。
ったく・・・・どれだけぼったくれば気が済むのだろう?
ホームオフィースあてに送った小切手は到着当日にしっかりちゃっかり銀行から引き出されている。、
このがつがつしたやり方・・・ったく気に入らん!
しかももうすでに£155を支払っていて、あと£5よこせと新書類だけの話である。
どうして古いパスポートと新しいパスポートを一緒に返してくる必要があるのだろうか?ちゃっかり£155は懐入りしているくせに。
またまたレコード保障付きの郵送で£5近く払わねばならない。
ったくもう!

怒りながらも・・・ここで文句の一言でも書き添えれば、きっとhirokoの順番は大きく後に後退するに決まっている。
ここは言われるがままに・・・有無も言わせないこの押し付けられるやりかた。ちょいと酷いんじゃねぇーの?
ブンブン・ムカムカ煮えかえりながら、新しい書類に書き込む。

おっと、今度の書類には、旦那の顔写真まで提出しなければならなくなっている。
おいおいおいおい!
クリス君を伴なってスピード写真を撮って、胸糞悪く、再び£5という高価な郵送料を支払って、翌日ホームオフィースに送り返した。

しっかし・・・何だねぇ・・・・この国・・・こんなことやってると、外国人から嫌われちゃうよ!である。
10年毎に、またこれをやらねばならんのか?と思うと気が重たい。
10年後には一体いくらに跳ね上がっていることやら・・・
今から貯金をしてためておかねば・・・・





日本のアニメはアメリカから


このあいだグラスゴーで映画を見たとき、予告編で日本のアニメ、宮崎駿の「The Cat Returns」猫の恩返しが流れていた。
千と千尋の神隠し(Spirited Away)のオスカー受賞でようやくこのヨーロッパでもボチボチ知る人が増えてきた。

特にこちらではアニメは子供のものと相場が決まっているものが、千と千尋は結構大人までも見たと言う人が多く、兄貴のイアン、アランをはじめ友達のレズリーなんぞがよかったぁ!と感想をもらしていた。
こーいうのがガイジンにもわかるんか?と思いながら、オーストリアのジョージに送ったら、彼もすごくよかったと言っていた。
へぇー、わかるんやなぁ。。。などと感心していたのだ。
我が家も子供がいるわけではないので、二人であまりアニメを見るという機会はそんなにない。
だが、この宮崎駿だけは別格。
いち早くいくつかを日本の友達からもらったりして揃えてはいた。
だが、英語の字幕ものが初期の作品はなく、「もののけ姫」のファンだったhirokoにとってはこいつをクリスに見せてやりたいなぁと常日頃から思ってた。
千と千尋は日本の友達から字幕付きのDVDを頂いたのでクリス君と一緒に見ることが出来たが、他の作品・・・平成ポンポコやナウシカ、紅の豚なども字幕で・・・と思いながら数年が経っていた。
ようやくボチボチと初期のものが英語版で市場に数品出回りだしはしたが、まだまだ普通のレンタル屋には並びはしない。
しかるにアマゾンやE-bayで調べて「もののけ姫」と「猫の恩返し」を手に入れた。
家電のDVDレコーダーならば流しながらコピーが可能なわけだから、即座にコピーして再びE-bayに売りに出せば、おおよそレンタルしている金額とそうそう変わらなくなる。
我が家はいつもそれで残したい映画は買ってコピーをとって売るということを繰り返していた。
あるとき、E-bayを検索していると、E-bayのUKでは数品しかないが、アメリカのE-bayでは何とBOXセットが売りに出されているではないか!!9.99ドル!!!
ポンドに直すと£5・・・送料が重たい荷を航空便なのだからで£15
合わせて£20
日本円に直すと4,000円だ。
12作品が6枚のディスクの収められている。
????どこからや?とよぉーく調べると発送元が中国となっている。
中国ねぇ・・・イカサマ違法コピーなんだろうなぁ。
以前やはり中国から映画のDVDを買った。
ところがこれが、クオリティー面では問題なかったが完璧なコピーもので、勿論全てが中国語。
字幕で英語を選択は出来るが・・
つまりE−bayで再び売るにはコピーものは好ましくないことになる。
しかし商品の写真を見ると日本語が表記されてはいる。
とにかくこの値段なのだ。
再び売りに出すのは無理でも構わない金額だ。
収録されているものは・・・以下の12作品
1.) Nausicaa: The Valley of Wind「風の谷のナウシカ」
2.) Laputa: Castle in the Sky「天空の城ラピュタ」
3.) My Neighbor Totoro「となりのトトロ」
4.) Grave of the Fireflies「火垂るの墓」
5.) Kiki's Delivery Service「魔女の宅急便」
6.) Only Yesterday「思い出ぽろぽろ」
7.) Porco Rosso「紅の豚」
8.) Ocean Waves「海が聞こえる」
9.) Pom Poko「平成ぽんぽこ合戦」
10.) On Your Mark (MTV)「いっぱい」
11.) Whisper of the Heart「耳をすませば」
12.) Princess Mononoke 「もののけ姫」

念のために日本のアマゾンで調べたがそんなBOXものは存在していない。
おかしいなぁ???

まぁとりあえず、E−bayを通して、送料込みの4,000円で購入した。

数週間の後ブツはやってきた。
何の期待もしなかったが、開けてびっくり玉手箱だ。
とどいたシロモノはコピーものの粗悪な海賊版ではなかった。
しっかりとコピーガードの施されたプレスのかかったほんまもの。つまりはオフィシャルものだったのだ。
どこを見ても中国明記がない。
試しにディスクを挿入したがクオリティーは全く問題ない。
字幕でこそ中国語と英語を選択できるが、音声はデフォルトで日本語だ。
作品はどれも昔のものばっかりだから、昔限定版で発売されたものの残りが中国へいったのか?
それとも中国市場に向けて放たれた編集ものなのか???
それにしても何となく狐につままれたような気分である。
この12作品を個別に購入していたら一体いくらになるだろう?
ホンマにこんなに安く手に入れていいのだろうか?
これならコピーをとって、e−BAYで売り出せる。

これと時期を同じくして、もう一つどうしても見たいアニメを思い出した。
1983年に放映された「幻魔大戦」である。
これは小説でもかなりなシリーズをかかえている。
アニメだって素晴らしい。
何せ音楽を担当していたのがELPのキース・エマーソンである。
物語は世界に散らばる超能力エスパーたちが集まって、幻魔と戦い地球を救うというものだ。
当時のhirokoはこいつにはまった。
又見たい、クリスに見せてやりたいなぁ・・・と思った。
AKIRAはこちらでもかなりなヒットを飛ばしたアニメで、AKIRAと同じ作者だよ!と言うと、彼は深く興味を示したからだ。
しかしねぇ、DVDであるんだろうか?と半信半疑で日本のアマゾンへ。
あった!うそみたい!売っている!
つうことは???
字幕が欲しけりゃ、アメリカだっ!
でもって、アメリカのアマゾンへ。あったぁ!
つうことは?アメリカのE-bayだっ!
あったあったぁ!
カナダのアニメショップが売り出していた、
それも???£2.50???
送料を含めると700円????
ウムを言わさず、購入!
日本の映画を日本で買うより、アメリカで買うほうが断然安くつく。
これからはこの手で決まりである。






10年ぶりのお買い物


10年もののパスポートが来年早々に切れる。
10年前に作ったパスポートはhirokoもまだHiroko Macfadyenではなくって豊田裕子だったのだ。
クリス君とは友達としてUKと日本を行ったり来たりしていたが、hirokoは会社を辞めてのんびり骨休めで半年UKで暮らすことに決めたのだった。
当初から「結婚」などということは念頭には毛頭なく、ただの観光ヴィザでUKに入ったのが、そもそもの始まりだ。

半年はあっと言う間に過ぎ去り、日本へ帰る準備を・・・・と思っているところへ、クリス君からのプロポーズだったのだ。
10年前のhirokoの状態よりもっと以前だったら、どこかヨーロッパの国に一度入って、再びUKに入国するという形で交際を続けることのできた時代もあったそうだが、10年前の時点では観光ヴィザを延長するなどということは出来ず、日本へ戻って、それも期間を開けて・・・でないと無理だった。
ただ、そこで「婚約」を通り越して「結婚」に至った訳である。
ガイドブックなどでも観光ヴィザから結婚して・・・・観光ヴィザから学生ヴィザへというケースは非常に多く、特に東南アジアや北、東ヨーロッパの女性達が職を求めて偽造結婚をする、永住権を得るという風潮だったので、ホームオフィースでかなり絞られ、挙句の果ては本国へ返されるというケースを目にしていた。
ホーム・オフィースで長い間待たされ、「結婚」も偽造でないかどうかが厳しく問われたそうだ。
うわぁ、やっかいやなぁ・・・かなわんなぁ。と思いきや、アバディーンに住んでいた二人には郵送で済ますことが出来た。
クリス君とhirokoの出生証明書、結婚証明書、銀行口座の残高、クリス君の給与明細半年分、それとパスポートを添えて、ホームオフィースに提出しただけであった。
面接も何もなかった。
その2〜3ケ月後にはパスポートに1年延長の黒いスタンプが押されて戻ってきた。
そしてその1年後、再びホームオフィースへパスポートを送付したら、緑色の永住を許可するというカードの張り付いたものが返ってきた。
これが最後だった。
その後は海外旅行をして戻ってきてもほとんど素通り状態で今までやってきたのである。

さぁ、新しいパスポートを作りにエジンバラの総領事館を訪ねる。
申請用紙を貰って、写真を撮って、・・・・
しかし、日本のお堅いこうした公式の文書はややこしい。
だいたいだ・・・・ここUKに毎日暮らしていて、「マックファーデェン・裕子」などと呼ばれたことも書くことも全くない。
だが、日本人としてはやはり姓が最初でナが後になる。
漢字なんぞ全く使わないのにやっぱり裕子のままで書かねばならない。
全く妙なお話だ。
それにローマ字表記にせねばならん箇所があったりする。
MACFADYEN、これが英語表記なんだが、ローマ字ではMAKUFADYENとなる。
ローマ字を使っている国って日本だけやないかいな?
何のためにローマ字なんかいるんだろう?
英語に統一すればいいのに・・・といつもこういう日本の公文書に向かう度にそう思う。
日本のパスポートは10年もので、81ポンドあたりだったのが、この4月から料金が値下がりしたそうで、76ポンド53ペンスだった。
値下がりしたとは言え、UKのパスポートなんぞは25ポンドあたりである。
この違いは一体何なんだ?
どうして日本のパスポートってこんなに高いのか?
透かしが入っているから高いのかな?
3週間後に出来あがった新しいパスポート・・・・以前のものとほとんど外見も中身も変わっていないのにがっくりとした。
このテクノの世の中、10年といえばかなり進歩があってもよさそうなものやのに・・・・と・・・

さて、10年の進歩はパスポートにこそ現れなかったが、その分しっかりとホームオフィースの方、移民管理局の方にしっかりと現れ出でていた。

パスポートが新しくなったら、はてな?古いのに張り付いている緑のグリーン・カードは一体どうなるんだぁ?と疑問が沸いて当然だ。
これを自分で剥がして貼り付けるわけにはいかんだろう。
またホームオフィースへ郵送せねばならんのか?また何か書類がいるんだろうか?いろいろと疑問が沸く。
領事館のお姉さんに聞いてみると、やっぱりホームオフィースに申請せねばならんらしい。
だが・・・古いパスポートを携帯して、UKへ戻ってくるときにそれを提示すればいけるのではないかという疑問も同時に沸きあがる。
とにかくホームオフィースのWEBサイトへ飛んで確かめるのが一番だ。
ホームオフィースのWEBサイトに飛ぶとあったあった。
新しいパスポートを取得後のグリーンカード・・・・
申請書はダウンロードして印刷したものでOKとな?
随分便利になったもんだ。
とりあえず、ダウンロードして保存して、印刷してみた。
れれれ?はれぇ?????
うっそぉー!嘘やろが?
そこには料金が記されていた。
ホームオフィースに郵送した場合で、£155、グラスゴーの管理局を訪ねてその日に発行してもらうと£250・・・・となっていた。
うっそぉー!うっそぉー!何やぁ?移民管理局のボロ儲けやんか!
こんな紙切れが£155もするんかえ?ぼったくりも甚だしいやんかぇ!
俄然腹が立ってしまった。
古いパスポートに張り付いているこの緑の紙切れは、10年前の時点ではタダだった。
10年もすると、これほどの進化進展。
おまけに新しいグリーンカードには写真もくっつくらしい。

まぁ、9月11日にあのテロ以降、そして戦争勃発後、おびただしい数の避難民がどっとUKになだれ込んできた後だ。
移民管理局もいろいろ忙しくなったことだろうが・・・忙しくなったからってこれだけの料金を外国人に課しているとは夢にも思わなかった。
日本でも外国人にこれだけの料金を課しているのだろうか?
あたしゃ、立派な日本人で、もうかれこれUKの夫と9年も暮らしている。地域社会にも貢献している。
決して偽造結婚でもなし、罪を犯したわけでもない。
言ってみれば、嫁の来てのないアバディーンの田舎青年のために、はるばるわざわざニッポンから嫁にきてやったんだぞぉー!!!!!
おい!ブレア君!聞いてるかぁ!
そんなボランティアに£155払えってかぁ?である。
あはは・・・ちょいと言いすぎか?
何でも今では学生さんもヴィザを延長するのに結構短期間に更新せねばならず、料金もかなり上がっているそうだ。
しかしだなぁ・・・グリーンカードとヴィザを一緒にしてもらっては困る。
こちとらちゃぁーんと所得税も市民税も払っているのだぞぉー!
この調子でいけば、10年後にまた同じことをやらねばならず、その時は一体いくらになっているのだ?
パスポートを5年ものに・・・ケチらないでよかった・・・んがこれからはパスポートも20年もの30年ものを用意してほしいもんである。
グラスゴーまで出向いて並んで£250なんぞは馬鹿馬鹿しい。
幸いNeilYoungは今年はツアーはしない。
おまけに我が家はhirokoの里帰りを決行してしまったので、金欠病。
パスポートがなくても、今年はなんとかなるだろ。
郵送するしかないか・・・£155とは・・・トホホのホである。

そうだっ!1度くらいは古いパスポートを携帯して戻ってこれるんではないか?
ヒースローと違ってこのエジンバラの審査員は優しいから・・・・

審査員:hirokoさん、これはいけないよ!新しいパスポートなんだからホームオフィースで新しいグリーンカードをつけてもいらわなくっちゃ!

hiroko:だってぇー!お金がないんだもん!£155なんて払えないよぉー!ねぇ?

審査員:お金がなかったら海外旅行にはいけないよ!

あはは・・・駄目か・・・・

新しいパスポート。
モノが新しくなるのはいいのだが、£76プラス£155・・・合計£231(日本円で4万6千2百円)
ったく・・・高いお買い物である。







お世話になりますDASH TAXI


スコットランドのタクシー料金体制、未だに理解に苦しんでいる。

アバディーンにいた頃も、アバディーン空港でのTAXI体制に首をかしげたことがあった。
小さなエアポートにもかかわらず、到着便が重なったりすると凄い人数のTAXI客が長い長い列をなしている。
ところがその需要に反して供給側のTAXIのカズが少なすぎる時がある。
市内からお客を運んできた市内のTAXIが乗客を下ろした後、空っぽになってもその長い長い列のお客さんを乗せてはいけない規則となっている。
ここではエアポートTAXIしか乗せてはくれないのである。
であるから、その空っぽになったTAXIを羨望の眼で見送りながら、吹きさらしのアバディーン空港のTAXI乗り場で、いつくるかわからないTAXIを待つのである。
まぁ、後からわかったことだが、到着フライトの時間が分かれば、市内のTAXIを予約して迎えにきてもらうという必殺技を見つけ出したので、その後は問題はなかったが・・・・

さて、現在はエジンバラ空港を利用する身となった。
アバディーンとは違い、ここはスコットランドの首都であり、夏のエジンバラ・フェスティバルや大晦日のホグマニー・パーティーなどとヨーロッパでも指折りの観光地である。
夏場はその人口の2倍3倍に膨れ上がる。
そんな観光地であるエジンバラにしては空港はどえらくちっぽけである。
どえらくちっぽけだけならいいのだが、やっぱり市内へと出る交通手段が乏しい。
エアポート・バスという100番のバスは片道£3.00で、頻繁に出てはいる。
だが、これだけの観光地で空港と国鉄が直結していないというのもおかしな話である。
(一応、国鉄をつなげるという案は国会で話題にはなってはいたが・・・いつになることやら・・・)
さて、ぱっやりここもエアポートTAXIである。
エジンバラ空港も忙しい空港のひとつであるから、何本もの便が降り立つと、当然のことながらTAXI乗り場に長い長い行列が出来上がる。
やっぱりここもエアポートTAXIに乗るしかない。

んが、エアポートに着いて時間が許すのならばイエローページで市内の大手のTAXI会社に電話をして拾いに来てもらう方が断然割安となる。

我が家はエジンバラの隣街、マッセルバラである。
隣町へ入るだけで別料金がドカンと加算される仕組みになっている。
エアポートTAXIを使ってマッセルバラの我が家に帰ってくると、その料金は安くて£34、高い時で£37である。
ところがだ、エアポートからエジンバラ市内にあるシティーCABなどという大手のタクシー会社に電話して、拾ってもらう場合だと、£24あたりとなる。
£10.00も違うのだ。
この£10というのはこのエアポートTAXIが実に快適なサービスを受けられるとか、中に入るとおしぼりが出てくるとか、市内に入るとガイドをしてくれるとか、まさかそんなはずもない。

マッセルバラにはバラTAXIとDashTAXIと2つの地元のタクシー会社がある。
マクファージン家ではいつもDashTAXIのお世話になっている。
このTAXIで空港までが£18なのである。
であるから、空港から家に戻る場合でも、このDashTAXIに予約を入れて、空港まで来てもらうことにしているのだ。
同じ道のりを£34と£18????この違いは一体何なのだろう?
このDashタクシーはアメリカではお馴染みの乗り合いタクシーである。
無線が入りそのコースにお客があると拾っていくというシステムではあるが、アメリカのように常時、人がタクシーを必要としていないせいか、今までのところ自分が乗ったタクシーに他人が乗り込んできたことはない。
地元で、しかも安いときているので全く重宝しているDashさん。

ある日のことだった。
クリス君は「Hat Feild  and North」というバンドのライヴを身にロンドンまで出かけることになった。
そこで一番上の兄貴と合流して、1泊して楽しんでくる。
ロンドンまではいわずと知れたEasy Jetである。
まるで電車感覚でいつも使っている超格安の航空会社である。
朝9時のフライトでチェックインが7時半。
このマッセルバラからは、やっぱりDashタクシーを利用して、いそいそと乗り込んで出かけていった。

しばらくすると電話が鳴った。
「Hello?」と出てみると、クリス君。
「hiroko!パスポートは家にあるかい?あるかどうか探してくれぇー!」
かなりパニクって声が上ずっている。
hirokoは固まった!氷のように・・・・
「パスポートがないんだよ!忘れたんだ!」
hirokoは髪の毛が真っ白になるほどの衝撃。

あわわわわ・・・国内線でもパスポートっていったんだっけ?
そうだ!いったんだ!このあいだ、ロンドンへと向かう友達のスミちゃんたちを見送って、エジンバラ空港に行ってきたとこじゃねぇーの!
いったんだ!いったんだ!国内線でもパスポートが・・・・
クリス君はすぐさま機転を利かせて、DashタクシーにTELをして我が家にタクシーを向かわせた。
「そっちにタクシーが行くから、パスポートを持って乗り込んでくれぇー!」
およよおよよおよよ・・・まだパジャマやんけ・・・・
hirokoは慌てふためいた。
慌てふためいているところへ電話が鳴る。
「Hello?マクファージンさん?さっきご主人からTELを頂いたんだけど、パスポートを・・・・(ここでムフフ・・・と笑ったような・・・)忘れたそうで、届けてほしいって・・・・ご主人に、国際線チェックインのところで待つように電話してもらえるかい?僕がしっかり届けてあげるから・・・心配要らないよ!」
「えっ?私は行かなくてもいいの?」
「いいさ、パスポートだけだろ?」

hirokoはすぐさまクリスにTELをして、その旨を伝えた。

Dashタクシーは驚きの速さでやってきてくれた。
タクシーの運ちゃんは初老の優しそうないかにも田舎の運ちゃんという感じ。
パスポートを彼に手渡して・・・ごめんなさいね。宜しく頼みます!
運ちゃんは任しときな!大丈夫だよ、時間はあるさ!時々あるんだよ。(ここで又ムフフ・・・と笑ったような・・・)
パスポートを載せて空港へ向かうだけでもやっぱり£18はいったけれど・・・・半信半疑で、Dashタクシーを見送った。

しっかし・・・これっていつもEasyjetを題材に扱ったTV番組で、パスポートを忘れてどうこう・・・というケースを見ながら、二人して馬鹿にしていたものだった。あっほちゃう?
まさか、そのあっほちゃう?の本人になってしまうとは!

再びクリス君から電話。
「今、チェックイン出来たよ!」
「ごめんね。あたしのミスや!すっかり電車感覚になってしまってるからパスポートのこと、全く頭になかったわ!」
「僕だって、しっかりチェックしなかったせいだよ」
「まぁ、とにかくよかったよかった!Dashタクシーって素晴らしいねっ!」
「まぁ商売なんだから・・・」

そーいえばそうだな・・・
でもたとえ商売でも、そうやってがんばってダッシュして車を走らせてくれ、無事にパスポートを送り届けてくれた功労には拍手喝さいだ。

お世話になりました。
Dashさん。





幸運?悪運?


我が家のお隣には犬がいた。
シバちゃんという1匹の大きな黒い犬がいた。
ところが、最近見かけないなぁと思っていたら、クリスマスに誰からのプレゼントか知らないが、黒のシバちゃんに変わって白い中背の犬がお目見えした。
その白犬がバルコニーの隙間をぬって我が家のバルコニーに入り込んだ。
まぁ、うちも動物は嫌いな方じゃぁないから、むしろ時折遊びにやってくるには楽しいもんで、放っておいている。

元旦の午後、再びお年始にでもやってきたのか、バルコニーに白い影。
ああ、またやってきたのだなぁ。
と思っていると、バルコニーのど真ん中に茶色いとぐろ上のものが・・・
あれぇ?これって???ウンコ???
お年始にやってきた隣の犬が新年早々に我が家のバルコニーにウンコを落として帰っていったのである。
大笑いである。
よりにもよって何で元旦に?しかもウンコ?
お隣の住人は血相を変えて謝りにきた。
クリス君が出て「気にしない気にしない!新年おめでとう」とにこやかに。
クリス君いわく、ウンコもこの寒さじゃぁ凍るだろうから、凍ったらとろう。という。
しかしどーしたもんだろ?
元旦早々にウンコ・・・うん?うんこ?ウン?運?運がつく?
運がついて素晴らしいのか?元旦早々に縁起悪いのか?
わかんない。
このままにしといた方がいいのか?
今日1日、ウンコ・バルコニーのままにして、明日お掃除しようということになった。
さぁて?今年はこのウンコのご利益はあるのだろうか?
 
昨夕、hirokoは風呂に入っていた。
髪を洗い、リンスをしてシャワーキャップを被り、ゆったりとバスタブで伸び伸び。
さぁ、シャワーで最後のリンスをを洗い流そうとしていた矢先。
電気がプツンと切れてしまった。
クリス君はコンピューターでサーフィンしていた。
うっそぉー!うそうそ!またパワーカットや!
クリス君がhiroko、ろうそくはどこ?マッチはどこ?懐中電灯はどこ?と叫んでいる。
ったくこのおじさん、家の中に何がどこにしまわれているのか、一向にわかってはいない。
まずはリビングのでかいキャンドルに火を灯して!ライターはどこだ?ライターはあたしのタバコの上!キッチンにあるだろーが!
段々腹がたってくる。
暗闇のバスルームでとりあえず服に着替える。
だが、頭はべっとりとリンスがついたまんまのシャワーキャップ姿である。
今度はどのくらいの時間だろう?と二人してキッチンから外の様子を見る。
???あれぇ?はれれ????
外からみると、電灯はもちろんのこと、ご近所の家屋は明かりが灯っている。
???あれぇ?????
階下とお隣の住人が騒がしい、玄関を出て階段でいろんな声が入り混じっている。
クリス君が出て行く。
hirokoはシャワーキャップををかぶったまんまなので、外にも出れない。
おかしなことに結局6世帯のブロックの4世帯が停電で、一階2件は明かりが灯っているらしい。
これは何かのヒューズが飛んだんやろなぁ。
地域がドバーっと停電した場合には電気会社も総力を挙げての作業となり、バック・オンするのも早かった。
せいぜい1時間あたりだっただろう。
だが、こういう局部停電の場合はどうなるんだろうか?
クリス君、お隣、階下でもってそれぞれが電力会社へエマージェンシー・コールをかけた。
電力会社曰く・・・3時間ほどで誰かを診に行かせますからとの返答。
スコットランドの人の言う3時間・・・・エマージェンシーで3時間とな?はたしてどうなるのか?
家中のろうそくに火が灯る。
携帯ラジオに電池を入れ、BGM.
しっかし、この頭をどうにかせねば・・・・
このままでは風邪をひいてしまうぞ。そうだ!湯たんぽの中にお湯がある!電気ポットに中にも少々・・・・
結局、湯たんぽのお湯と電気ポットのお湯を合わせて、とりあえずhirokoのリンスした髪は濯がれ、事なきをえた。
湯たんぽ様様である。
ドライヤーが使えないのが辛い。
3時間で果たしてバック・オンできるという保証はない。
夕飯時でお腹もペコペコである。
頭さえ、ぬれていなかったら、二人でレストランへでも出かけるところである。
にっちもさっちもいかなかった。
2日にチャイニーズの出前をとったというのに、今夜もチャイニーズの出前か・・・・他にないのんかっ!

以前マッセルバラ全域がパワーカットした際に、停電対策用にポータブル・カセット・レンジは買っておかなきゃと思いつつ、電気が復活すればコロリと忘れ去られてしまう。
所詮、人間困らなければ動かないもんだ。
じりじりと時間だけが過ぎる。
暗闇に灯したろうそくの明かりの元、再びアーミッシュ生活だ。
本を広げて至福の時。
3時間を過ぎたが、一向に誰も現れない。
チャイニーズの出前がやってきた。
暗闇で食べる中華・・・イマイチだ。

約4時間が過ぎようとした頃、ようやく家の前の道路に1台のバンが止まり、中からおじさんがはしごを抱えて降りてきた。
「ああ!きっとあれだ!停電マンや!」
スコティッシュ・パワーのおじさんはやっぱり専門家。
あっという間に電気が灯った。
きゃぁー!うそみたい!光のある生活!バック・トゥー・シビライゼイション!などと大はしゃぎ。

結局のところ、このブロックの4世帯のヒューズが飛んだらしい。
停電マンは新しいそしてもぅ一回り強力なヒューズに取り替えてくれた。
この建物は築20年以上は経っていて、お隣はその20年前からの先住民。
お隣がこんなことは始めてだと漏らしていた。
そう当時の電気の使用量と現在とでははるかに現在の電気使用量が高いに決まっている。
その当時はどの家にも電気シャワーなんぞは存在しなかったのだから、我が家に続いてお隣も最近電気シャワーをつけたことだし・・・・
ヒューズの寿命が20年・・・・この局部停電もあと20年は大丈夫ってことか・・・・

まぁ、それにしても正月2日目にパワーカットのアーミッシュ生活とは・・・・
ウンコの運はこんなもんなんか?





2004年を振り返って



2005年、マッセルバラの新年はエジンバラホグマニーから発せられる数多くの花火の音で明けた。

クリス君とhirokoにとってこの,アッセルバラの我が家で過ごすお正月は、昨年アバディーンへ出向いていたので、考えてみると初めてのことである。
アバディーンでは港に停泊している船からの汽笛がボーボーと聞こえ、花火が上がり、それはそれで素晴らしい風情だった。
最もアバディーンにいた頃には、この時間帯、多くのファースト・ステップと呼ばれる腹を空かせた友達たちに振舞う料理の準備に追われていたからしみじみとその風情を味わっている暇はなかったが・・・・
今ここの、マッセルバラでは汽笛は聞こえないが、フォース湾沿いの各地で高々と花火が窓から見えて、これもまたこれからの楽しみの1つに加えたところである。

昨年の2004年の始まりは、アバディーンのブルー・ランプでマイケル、アリスター、レズリー、ピートという、毎度ながらの顔ぶれで、新年を祝い、その足でOne-upのフレッド君んちへ遊びにいった。
泊めてもらったその夜にはご存知、Drニール君んちの恒例の新年パーティー。
久しぶりに再開したアバディーン時代の友達と過ごした2004年の始まりは、とっても楽しいものだった。
マッセルバラに戻って、すぐさま、クリス君が雄たけびをあげ、ニューヨークへの航空券を確保した。
3月にニューヨークで3夜のニールヤング。
おまけにジャクソン・ブラウンとオールマン・ブラザーズという5夜連続ライヴ参加・・・などという人生においてもこれほどの快挙はまぁ、もうめぐり合わぬだろうと思われる、恐ろしくも嬉しい3月。
2月はあっというまに過ぎ去り、待望の3月。
オーストリアのジョージ、ドイツのUwe君、アメリカのジム、トレード仲間との初顔合わせと再会。
ニールの素晴らしくしびれるショー、ジャクソン、そしてオールマン。
ニューヨークを観光している暇はなかった。
まるで夢をみているかのようにニューヨークのホリデイが終わる。

マッセルバラに戻って2日後、ホームステイのMちゃんがやってきた。
Mちゃんは楽しくて自立した最近の女の子にはないタイプで、一緒にすごしていて楽しい人だった。
彼女とともに嬉しい春を迎えた。
Mちゃんが去った後は、何と言うか・・・寂しさと疲れがどばっと襲ってきた。

インバネスの義母のノーラがやってきたり、B&Bのお客さまを迎えたり。
そおしてクリス君と二人で始めて我が家のペンキ塗り。
料理や煙や油で黄ばんだ白い壁紙の上からひまわり色の真っ黄色を塗り、バスルームはピーチ色。
このペンキ塗りはやみつきになりそうに楽しいものだった。

夏も始まりを向かえ、今度はYちゃんというホームステイをお迎えする。
彼女は映画やフットボールが好きで、これまたリビングで一緒にいろんな映画を見たりフットボールに熱中したりして、ひと夏が過ぎた。
夏の終わりは物悲しい。
秋の気配がマッセルバラを覆う。
都会育ちのYちゃんにとっては涼しいを通り越して寒いを連発。
10月、Yちゃんもお国へ帰っていった。
ホストファミリーをやっていると、やっぱり情が移ってしまう。
子供のいないマクファージン家ではホームステイの子たちというのはまるで自分の身内のようになってしまうから不思議である。
再び、寂しさと疲れがどばっと襲う。
んが・・・もたもたしてはいられない。
10月はクリスマスに向けての日本発送への準備に追われる。
クリスマス・カード、プレゼント、ラッピング、発送。
10月中に船便の発送を終えて、しばしの休息。
11月、グラスゴーでのライブ。再びジャクソン・ブラウンとニルス・ロフグレンの連荘だ。
クリスの誕生日を終えて、・・・・うっそぉー!
もうクリスマス・ツリーかいな????

ヨーロッパへの発送と最後にUK内の発送に追われ、クリスマス。

2004年、実に慌しく、あっという間に過ぎ去った。
短期、中期のホームステイに単発的なB&Bのお客様をお迎えできた2004年。
充実していたように思う。

2005年、いろんな思いはあるが、まぁ、私に出来る精一杯をモットーに、まぁボチボチ、いきましょか・・・・